カクテルが紡ぐ夜 (Page 2)
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彼は私をベッドに押し倒し、彼自身も私の上に乗ってきた。
「ここ私の部屋です。帰る気もないのだから丁度いいでしょう。ワンナイトくらいすれば、気も晴れるかもしれませんし」
そう言いながら、彼は私にキスをしてきた。私はお酒に酔っていたこともあって、そのキスがとても気持ちがよく、自分から彼を求めていった。
部屋中からキスの音しかしなくなってから、彼は私の服を脱がし、自分の服も脱いでいった。彼は全裸になった私の胸を触ったり、秘部に指を挿入して動かしたりしていた。
「あぁ…」
私は気持ちよさに、何度も何度も恥ずかしい声を上げていた。
彼は、そんな私を愛おしそうに見つめ、彼は挿入してきた。
「気持ちいいですか」
と彼に聞かれ、私は何度も頷いた。彼はそれが嬉しかったのか、腰の動きを速め、私に快楽を与えてくれる。
「かわいい人ですね」
私は段々と眠くなってきて、彼が何を言っているのかが分からなくなってきていた。最後に感じたのは、彼からの熱だった。
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翌朝起きてみると、彼の腕が私の体に巻き付いていた。
「ねぇ、朝なんだけど」
そう言って彼を起こすと、彼は笑いながらそうですねなんて言って、私を強く抱きしめた。
「ワンナイトしておいてなんですが、私はあなたに一目惚れしていたんです。それなのに彼氏が出来て、でも今はフリーですよね」
このバーテンダーの様子がおかしかったのは、このせいなのかもしれないと今、私は気付いた。
「お願いです、私と付き合ってくれませんか」
彼は嘘を言う人ではなさそうだし、浮気の心配もなさそうだし、案外付き合ったら相性がいいのかもしれない。考えた末、私は決断した。
「はい。お願いします」
彼は嬉しそうに私にキスをし、私は彼にお礼のキスを返した。
Fin.
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