京都弁ヤンデレ元彼に捕まって、エッチな復讐を受けました…
高校時代、女子からのいじめにより、大好きだった元彼と別れることになった絵梨は数年後、会社の取引先として元彼と再会し、言うことを聞かないと取引しないと脅され…「なんで僕から離れたん?」とエッチなお仕置きをされることに…ヤンデレ元彼の復讐がはじまる。
私は湊くんから話しがあるという連絡を受けて、近くのカフェに来ていた。
湊くんは私の高校時代の元彼で私が冷たくふった人。
でも、社会人になってもずっと忘れられない大好きだった人。
社会人になって彼とは偶然、出会った。湊くんは私の取引先として現れたのだ。
湊くんは私のことを覚えていないようで「日野さん」と丁寧な口調で話しかけてきた。
高校時代に絵梨ちゃんと呼ばれていたのが懐かしく、切ない気持ちになる。
私のことなんてもう忘れてるよね…
高校時代を思い出していると、背後からかすかにタバコの匂いがした後、「お待たせー」と少し訛りがある低い声がし、男性が席についた。
思わず男性を凝視する。
口元のホクロが色気を醸し出し、目に少しかかったウェーブの黒髪が、どこかミステリアスな影を放ち、独特の雰囲気を放っている。
湊くんだ。今も変わらずとてもかっこいい。
湊くんは席につくと早速本題に入る。
「取引の話やけど指定された金額ではちょっと難しいかもしれへん」
やはりそうきたか…
毎回、取引先に言われるのだ。
「そうですよね…もちろん高いことは我が社としても理解しているのですが…とてもいい商品なのでどうかよろしくお願いします」
と私は自分の会社の商品がいかにいいかを説明する。
今回の取引は必ず成功させたい。
だから、これ以上断られたら値下げ交渉に応じようと思うけど…
「わかった。でも、一つお願いがあるんやけど…」
「なんでしょう?」
「会社としてじゃなくて個人的なお願い」
「個人的な?」
私がそう聞き返すと湊くんはにっこりと笑った。
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