セフレと最後の夜 (Page 3)

「それじゃあ、お言葉に甘えて」

そう言うと海斗は自身のバスローブを脱ぎ、そそり立つ竿を露わにした。

見慣れたそれに下腹部が反応する。

まるで早く入れてほしいとでも言いたげに、体は快楽を求め疼いていた。

寧々子は自身の欲望を抑え込むとそっぽを向いた。

「咥えないわよ」

「えぇ…寧々子ちゃんフェラ上手いのに」

「もう勃ってんだから十分でしょ」

「つれないなぁ」

海斗は困ったように笑いながらも、自分で竿に触れ刺激している。

徐々に大きく膨れ上がるソレ。

寧々子はなるべく視界に入れないよう顔を背けている。

視界が陰り、チラリと視線を向ければ海斗が覆い被さっているようだった。

「それじゃあ、入れるね」

「言わなくてもいっ…!」

下腹部に広がる圧迫感に息が詰まる。

固く大きなソレに押し広げられる度、脳はそれを快楽として受け入れた。

もっともっとと先に進み、すべて受けいられると海斗は寧々子の腹を撫でた。

「あー…寧々子ちゃんの中気持ちい…」

「…ちょっと待って。アンタゴムつけた?」

ふと、そんな疑問が頭をよぎり質問する。

海斗は微笑むとゆっくり口を開いた。

「どうだったっけ。つけてるかもしれないし、つけてないかもしれないね」

「ちょっ!?ぬ、抜いて!抜きなさ、ああああ!」

引き抜こうと体を捩れば、させるまいと腰を掴まれ奥を突かれる。

堪らず嬌声が口から漏れると、海斗は楽しそうに笑った。

「ふ、ざけないで…!アンタねえ!」

「でも寧々子ちゃんも生の方が気持ちいでしょ?」

「気持ちよくなんか、アッ…!」

抉るように腰を動かされ弱い部分を刺激する。

貫かれるような快楽に寧々子は身悶えた。

「あっ!はぁ、ぅぅん…ッあ…!」

「寧々子ちゃん浅いところぐりぐりされるの好きだもんね〜彼氏くんは知ってるのかな〜」

「こ、これから…あっ…これから、知ってもらう、のッ…!」

弱い部分を攻められながらも寧々子が牙を向くと、海斗はふと、悲しそうに笑った。

初めて見る表情に驚き体の力を抜いてしまう。

泣きそうで、それでいて寂しそうな顔。

海斗は一度目を瞑り、再び瞼を持ち上げたときにはいつも通りのにやけ面で腰を強く打ちつけた。

「あああああ!」

体の力を抜いていたせいで快楽が直に脳へ叩きつけられる。

腰の動きが早まり何度も奥を突かれ中を擦られる。

寧々子の体は快楽のあまり背を反らし、今にも限界が来そうなほど内腿をビクビクと震わせた。

口からはだらしなく涎が垂れ流し、生理的な涙も頬を伝う。

視界がチカチカと点滅し始め、寧々子の体が大きく跳ねると深く果てたのだった。

海斗もまた、収縮する中に促されるように欲を吐き出す。

最後に深く刻みつけるように、玉で生成された欲望をすべて相手に植え付ける。

二人の間に言葉はない。

荒い呼吸を繰り返し、ふと、二人の視線が交わった。

海斗は目を細めるとゆるりと抱きしめたのだった。

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