姉のことが好きな幼なじみに告白したらなぜか私にぞっこんで…絶倫彼氏は離してくれません! (Page 6)
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「はぁ、気持ちよかった。七海、今日はたくさんしてくれてありがとう」
竜司がそう言って満足そうににっこりと笑ったのは、何回目のことだったか。
私はイきすぎてもう、自分がいったいどういう状態になっているのかもよくわかっていない。
「はぁ、はぁ、りゅ、じ、はぁ、き」
「大丈夫?七海?ごめん七海に告られたのが嬉しすぎて今日は張り切りすぎちゃったみたい」
竜司は申し訳なさそうに両手を合わせて謝る。
「りゅ、じ、おね、ちゃん」
私は頭の中がずっとぼやぼやしていたが、それでもどうしても竜司に聞きたいことがあったので、必死に口を動かすが呂律が回らない。
「ん?どうしたのほらお水飲んで?一息ついて」
「うん」
竜司がくれたペットボトルに口をつけ、しばらくすると頭の中がクリアになってきたので、話を切り出した。
「竜司、お姉ちゃんとカフェでデートしてたでしょ?付き合ってないの?」
「ああ、カフェでのことね…あれはデートじゃないよ」
「え、そうなの?」
「うん、あのとき俺、はるなさんに七海のことお嫁にくださいって言ったんだよね…」
「え、お嫁?」
「うん。もう何度も言ってるけどいまだにうちの妹は嫁にやらん!って言われる。どうしても七海が欲しければ私を倒していきなってさ」
「え、お姉ちゃんそんなこと言ってたの?」
「うん、はるなさんはシスコンだからな…いつも裏で俺に牽制してくるんだよな」
「そ、そうなんだ。全然知らなかった」
「だから、俺が好きなのは七海だけだよ」
そっか。そうだったんだよかった。
「私も竜司が好き」
私はにこりと微笑んだ。
「七海可愛すぎる!よしもう一回しよう」
そう言って竜司は私に覆い被さってきた。
「え?も、もうできないよー」
Fin.
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