姉のことが好きな幼なじみに告白したらなぜか私にぞっこんで…絶倫彼氏は離してくれません! (Page 2)

「それで、話しって?」

竜司は心配そうに私を見つめる。
私は今、泣きそうな目で竜司を見ているのだろう…

「あ、あの…私、実は…」

「うん、どうしたんだ?」

竜司は優しい声で続きを促す。

「あの、その…ずっと竜司のことが…好きだったの」

「え?」

竜司は目を見開き固まっている。

「あの、それはえっとつまり?」

「あ、あのごめんね急に。その…私、前から竜司のことが好きで…で、でも、竜司がお姉ちゃんのこと好きだって分かってるし私も2人を応援したいから、だから――きゃあ」

突然、竜司に両肩を掴まれる。

「え、それって七海は俺のことが好きってことでいいの?いいよね?え、違う?好きだったから過去の話?今は好きじゃないの?もう俺のこと好きじゃないの?な、なんで?今も好きでいてほしい。俺は七海のことが好き」

竜司はそう一気に喋ってきた。
え?竜司は私のことが好き?

「竜司はお姉ちゃんのことが好きなんじゃないの?」

「はるなさんのこと?ははっいや、まさか…」

と苦笑いする竜司。

「違うの?」

私がそう聞くと、竜司は首を大きく横に振りながら答えた。

「違う違う。俺が好きなのは七海だけ。七海が好きだから」

「そ、そうなの?」

「だから、俺と付き合ってほしい。七海」

竜司の真剣な目がこちらを見つめる。
私はこくりと頷いた。

*****

 

本当に竜司は私のこと好きなのかな?
じゃあ、なんでお姉ちゃんとカフェでデートしてたの?
竜司と私って釣り合っているのかな?

そんなことを考えていたらいつしか竜司と知らない部屋にいた。
ピンク色を基調とした部屋で、ベッドにはハートの枕が置いてある。
も、もしかしてここって!?

「え、ええ?ラブホテル!?」

「うん、そうだけど嫌だった?」

「う、ううん、だ、大丈夫」

私はぎこちなく答えた。
え、もしかしてこのあと、しちゃうのかな?エッチなこと

「こっちおいで七海」

声をする方を見ると竜司がベッドに座りこちらへ手招きしていた。
私は緊張のあまりロボットみたいな動きで竜司の横まで移動し、腰掛けた。

「キスしていい?」

竜司が色気のある声で囁く。
私は顔を赤らめながら小さく頷いた。
竜司の指が顎先に触れる。
私は思わず目をギュッと閉じた。心臓がドクンと脈打っている。
竜司の唇が私の唇にそっと触れる。
優しくて温かいキス。

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