年下の彼に魅せられた夜 (Page 2)

*****

駅に着き電車を降りて改札を出てもまだ、悠はつないだ手を放そうとはしなかった。

『家まで送らせてください』

と、一言だけ言った。

駅から徒歩5分のマンションの前に着き足を止め、

「家、ここだよ」

と手を離そうとしたが思い切りつかまれた。

『俺、ずっと綾さんのことが好きでした』

「えっ?」

突然の告白に頭が真っ白になり悠の顔を見ると、まっすぐ向けられた視線からは冗談のようには思えなかった。
どう答えていいか迷っていると、首をかしげて顔をのぞきこむ悠の視線につかまった。

『だから、このまま帰したくない。綾さんはイヤ?俺じゃイヤ?』

そんな悠の言葉や表情で一気に体が熱を帯びた。

*****

後ろからついてくる悠の足音を聞きながら、男の人を部屋に入れるのはいつぶりか考えながら気をまぎらわそうとしていた。
鍵を持つ手が少しだけ震えているのを自覚しながら、この展開の早さに気持ちがついていかなかった。
悠はバイト仲間、しかも年下で一度も男性として意識をしたことがなかった。
彼氏はいないが、だからといって成り行きまかせでいいのか迷いも生まれていた。

ドアを開けた。

「散らかってるけど、どうぞ」

ドアが閉まるのと同時に後ろから抱きしめられ、その感触に体温がまたグンと上がった。

悠の息が耳をくすぐり、触れられているところすべてが痺れるように熱くなった。
悠の唇が首をつたう。
気持ちよさといきなりの展開に戸惑っていると、急に体の向きを変えられ唇を奪われた。

「悠くん、いきなりすぎる…」

『綾さん、こういうのイヤ?』

「ここ玄関だよ、悠くん」

『今すぐ綾さんがほしい、ダメ?』

「…」

理性とかいろんなものがからまり、思考が止まって言葉に詰まった。

『もう待てない、俺だけのものにしたいから』

程よく筋肉の付いた悠の腕に抱きかかえられベッドに寝かされた時には、さっきまであった迷いは吹っ飛んでいて、このまま悠に抱かれたいと思った。

丁寧にシャツを脱がされ、ブラのホックに指が当たると胸があらわになった。
思わず手で隠そうとしたが間に合わずすぐに胸を両手でつかまれた。

優しく撫でまわしていた手は徐々に移動し、とがった先をつまんだ後に舌で転がされた。

「はぁ…あんっ!」

思わず息が漏れた。

『綾さん、もっと声を聞かせて』

もう一方の手でスカートを下ろされ、下着ごしに秘部を撫でられた。

『綾さんのここ、もうトロトロだよ』

下着をすっかり下ろした悠の指はすでに硬くなった蜜部をとらえていた。
そして長くて細い指はあっという間にナカに入り、出し入れをくり返す。
あまりの気持ちよさに体中の力が抜けていき、自分でも驚くくらいいやらしい音が鳴り響いた。

「あっんっ、そこばっかりダメ…恥ずかしい」

恥ずかしさで閉じようとする脚を強くつかまれ、余計に脚を開かれた。

『もっと気持ちよくなって』

指の動きが早くなっていくにつれ快感で腰が浮いたが、絶頂に差しかかりそうになった寸前で悠の指が止まった。

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