パーソナルジムの専属トレーナーと禁断の恋に落ちた秘密のハナシ
ダイエット目的でジムへ行くとそこの専属トレーナーがイケメンな上に優しくって爽やかな笑顔のおにいさん。そんな私は誠実で真面目そうなイメージを持ったトレーナーに心を許してしまい…?
肌の露出が多くなる前にダイエットしなくては!と意気込み専属のトレーナーがついてくれるジムを契約をすることにした。
そして初めてのトレーナーとの面談日。
「身体の面談」と称していて普段食べているものや生活リズムなんかを事前のアンケートに書きそれに合わせて食事指導やトレーニングをトレーナーと決めていくというような流れになっているようだった。
「はい、メイさん。それではよろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
「あ、僕のことはタツキトレーナー、って呼んでくださいね。名前で呼ぶのは緊張感と距離感を無くすためですから嫌じゃなければ、是非そう呼んでください」
「あ、はい…タツキ、トレーナー…」
背の高い筋肉質の気さくなこの男性は鈴木タツキという名札が見えた。
私の言葉少ない自己紹介を聞くと緊張していると感じ取ったのかこの場の雰囲気をほぐすようにやんわりと笑ってみせてくれた。
そしてトレーナーとの初日のトレーニングメニューを終えた。
*****
「はあ…結構ハードなんですね…」
「すぐ寝転んじゃダメですよ。ほら、筋肉ほぐしです」
タツキトレーナーの指導はハードだった。
自分好みのキツめのメニューを選んだのを後悔するほどの2日目だった。
そして数日もレッスンは続き、私もトレーナーも少しずつ距離が縮まってきたように互いに感じてきていた頃だった。
「ここの内側の筋肉がここを支えてるから…」
「あ、えっと…」
「あ、ごめんなさい。くっつき過ぎてましたね」
「あ、いえ…。大丈夫ですけど…」
タツキトレーナーは真面目が故にたまに距離感を間違えているのかと思う場所へ触れてくることがあった。彼の頭の中には筋肉、しかないのだと思うけど。
たまにこうやって我に帰ってくれることがあった。
「結構ここの筋肉硬いですね。…あんまり足開いたりっていう動きをしてなさそうですね」
「え?…あ、…はい。まぁ」
恥ずかしそうに目を逸らしながら答えると彼はその反応を見て察する。
「あ、ごめんなさい。本当に筋肉のことしか考えてなくて…。プライベートな質問してしまい申し訳ないです…」
「私こそ、身体固くてごめんなさい…。今度整体とか行った方がいいんですかね…?」
「整体…?このジムに通ってるんですよ!?それなら…僕に頼ってください」
整体、と言葉を聞くなりタツキトレーナーは少し焦ったような表情になった。
「え…?でも身体が硬いこととかってジムで…?そんな相談もしてもいいんですか?」
「…メイさんなら特別っす」
「え?なんか言いましたか?」
「あっ、ちょっと待ってくださいッ…えっ!?」
突然押し倒された私は柔らかなマットの上に押し倒されていた。
そして手首を掴まれていて、顔の目の前にあるのは彼の真剣な眼差しだった。
ゴクリ、と彼の唾を飲み込む音が聞こえたかと思えば気付けば唇を奪うように重ねられていた。
「…僕だけ。見ててください。整体とか行かないで」
「え…?…あの、タツキ、トレーナー?」
「あ…、すいませんッ。…つい本音が」
あぁ、と腑の抜けるような声を出したかと思うと顔を赤くして髪の毛をわしゃわしゃと掻く。
「こうなってしまったからには…もう後戻りはできませんね」
そう言うともう一度深く唇を重ねてきた。
*****
「っはぁ…、んっ、ああっ…」
「ふふ。…メイさん、結構乱れてますね?…キスだけでそんなにとろん、って顔になりますか?」
「んっ、…だって…!」
「もしかして、欲求不満、ってやつでしたか?」
爽やかなジムトレーナーのイメージが全面にひっくり返るほどに意地悪な笑みを浮かべていた。私を辱めようとする言葉を言いながら口角を上げて笑う。
真面目なトレーナーはどんどんと狼に変わっていく、そんな様子だった。
「はぁっ…、メイさん。…もう、止まんなくなっていいですかね?」
「はあっ、あっ…でも、そろそろ時間が…誰か来ちゃうんじゃないですか…?」
この場所はあくまで個室ではあるけど彼の職場。そして時間制なため次の会員の人も来るかもしれない。そんなことを思い出して彼に問うと「大丈夫。…だって次はないですから」とタブレットから予定表のようなものを見せてくれた。
ほんの少しだけ安心した顔をしてしまった私に気付いたのかまたその姿を見て笑った。
「あ…安心したでしょ、今。…もっと僕とこう言うことしたかったんですね…?それならいっぱい愛し合いましょうか」
「え、あ…ッ…、ちょっと待って…」
「ダメです、だってもうこんなに濡らしてる…」
ズボンの隙間から手を入れられ布越しに秘部に触れられるとくちゅり、と水音が響いた。
口では正当に彼の行為を止めようとした言葉を言っていても身体はその刺激に嬉しそうに反応していることに悔しく、そしてとても恥ずかしく思えた。
「あっ、んっ…ぁあッあっ」
「あー…最高に気持ちイイっす…メイさん…。簡単に解れちゃいましたね、ナカも…♡」
だらしなく喘ぐことしかできなくなっていた私はそのままされるがままに突かれ続けていた。
しばらくその快楽が続くともう波が押し寄せてきているようで、久しく「絶頂」を味わうことに少しの恐怖も感じながらも彼にしがみつくように首に腕を回したまま抱きしめる。
「あ…今めっちゃ締まってる…もしかしてイきそうっすか?…それなら俺もそろそろ、…イきますねッ、んっ」
「ああぁ…、はぁ…ダメ、あッそれ以上は…あぁぁッ」
彼がさらに激しく私を突き上げると私はそのまま絶頂を迎えてしまった。
それと同時に彼も果ててしまったようで、私の太腿の上へと射精した。
*****
「はぁ…はぁ…。いい運動になりましたね…?」
「ッ!…確かに、…運動ですけど…こんな、…恋人でもないのにこんなこと…」
「あ、じゃあ順序がおかしいですけど僕と付き合ってくれませんか?」
「え…?」
タツキトレーナーは裸で腕枕をしてくれていて、そのまま髪の毛を撫でながら優しくそう囁いた。
「僕、好みだったから自分からメイさんのトレーナーになりたい、って言ったんです。…職権濫用、ってヤツっす」
そう言いながらやんわりと目を細めて笑った。
真面目な彼にもそんな一面があるなんて。
少し強引な一面もあるそんな彼にますます惹かれていった私は改めて頷いた。
「これから…トレーナーとして、彼氏としても…。どうぞよろしくお願いします」
「こちらこそ…。あ、ちゃんとした運動でお願いしますよ、ここでは」
私が改めてそう言うと彼は恥ずかしそうにしながら笑った。
Fin.
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