夏物語。夜空に咲く花と深い愛 (Page 3)
「イきたい時は、イかせてくださいってちゃんと言えよ?」
『そんなの、嫌だぁ…』
「言えないなら、もう終わり」
意地悪な声で言って、律動を止める。
ゆっくり蜜壺から引き抜かれていく仁の大きなモノ。
『え…』
本当に終わりなの?
こんなにも身体は昂っているのに…
中途半端に止められた私は物足りなさを感じていた。
「言わないの?」
もっと…もっと彼が欲しい…。
『お願い…イかせて…ください』
「よくできました」
引き抜かれていた仁のモノが再び私のナカに入ってきて、激しく最奥を突き上げた。
『あっ、ああンッ…あ、あああンッ…!』
容赦のない律動に、私は完全に快感に溺れてしまった。
「ほら、これがいいんでしょ」
トドメとばかりに強い一撃を、ズンッと打ち込まれた。
眩暈がしそうな程の快感の波が一気に押し寄せ、歓喜に身体が震える。
『ひゃあっ…ああっ、イ、…ぁああっ…イっちゃう…イっちゃう、…あああああ―――ッ」
身体を小刻みに震わせながら、私は絶頂を迎えた。
「俺も…イク…ッ」
身体の中に熱いものが注がれる感触を感じて、ただもう目の前の木にしがみつくことしか出来なかった。
『はぁはぁ…』
「ごめん、激しくしすぎたかも」
『仁?』
「ん?」
『そんな心配しなくても、私は仁しか見てないから』
「紬…」
『仁…だいすき』
私たちは笑いあうと、幸せを感じながら熱いキスを交わした。
Fin.
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