招待状は秘書から・女嫌いのあなたに最高に暑い夜を

・作

女嫌いと言われる沙原優次に突然届いた招待状は風俗店からの特別招待券。最近溜まっていると思った優次は招待状の場所へ行き、扉を開けるとそこには綺麗なブラウンの髪にショートが似合う背の高い20代前半くらいの女性がセクシーな下着姿で待っていた。風俗店からの招待状と言う事で優次はその女性に飛びついて行った。

ごく普通のホテルの扉。
 本当にここは、風俗店が招待した場所だろうか?住所も合っていてホテルの名前も部屋番号も合っているから間違いない。

 そう確信した沙原優次。
 普段はお堅い弁護士さんという職業で、生真面目に黒縁メガネをかけているが、髪は金色の誓い茶髪で短髪。
 
 一見真面目そうでちょっと遊んでいる雰囲気がある優次だが、実は女嫌いで有名だった。
 事務員は男性でそろえ、一人だけ女性を雇ているが40代後半の女性でみるからにキャリアをつんだ中年女性である。
 
 父の経営している法律事務所を継ぐために、暫く別の事務所で修をしていたが2年前に父の事務所に戻ってきた。
 
 女嫌いになったのは理由があるようだが、このままでは結婚もできない彼女も作らない独身男性まっしぐらになってしまうと周りも心配している。

 優次本人は「女なんかめんどくさい」と言って恋愛にすら興味を示さないようだ。

*****

 コンコン。
 ドアをノックした優次はちょっとだけ息をのんだ。

 
 カチャッと音を立ててドアノブが回り、ゆっくりと開かれたドア。
 そのドアの向こうには、白くて艶のある肌に細くて綺麗な長い脚、モデル顔負けのスタイルにショートヘヤーが似合う綺麗な顔立ちの女性がロイヤルイエローのセクシーな下着に身を包み、レースの透きとおるカーティガンを羽織って立っていた。

「あ…あの…」

 女性を見た優次は息を吞んだ。

 綺麗な人…だけど、なんか見おぼえがあるような気がする。あの、どこか悲しそうな目は俺の身近で見覚えがあるような気がする。

「どうぞ…お待ちしておりました…」

 小さめの声で女性が優次を部屋の中へ招いた。

 招かれるまま優次は女性の後ろを着いてゆく。

「お荷物、こちらにどうぞ」

 荷物入れを指して女性が言った。

「有難う」

 素直に荷物を置いた優次。

 そのまま女性をじっと見つめた優次は、間近で見る女性の目に胸がキュンとなったのを感じた。

 なんだろうこの気持ち。
 この人を離したくないって思った。

 そう思った優次は背を向けて立っている女性に歩み寄り、そっと後ろから抱き着いた。

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