旅先の開放的な雰囲気の中で (Page 5)
避妊具をまとったモノが割れ目をゆるゆると擦る。
「あ、じらさないで…」
「別に焦らしてないよ。今日の紬はせっかちだな」
ぐっとナカを突かれ、待ちわびた刺激にナカがぎゅっと締まった。さっき指で散々擦られたいいところばかり突かれ、さらにナカがきゅうきゅうと締まる。
「ちょ、締めすぎ。そんな締められたら、持たないって」
「はあんっ、あ、気持ちいいっ!」
「あー、もうっ!煽ったのは紬だから」
がつがつと最奥を突きあげられ、蜜が弾ける。激しい律動に克樹の広い背に腕を回す。
「あ、イクッ。イッちゃう!克樹っ、キスしてっ」
「んっ」
唇越しの吐息は火傷しそうなぐらい熱くて、触れているところから溶けてしまいそうだった。
よく知った絶頂の感覚が体の中で膨れ上がる。体の中にこもりきった熱が出口を探して弾ける瞬間を待ち構えている。
「んーっ、あ、イク!あ、あ、あっ、あぁああんっ!」
「っ!あ」
どくんとナカで克樹のモノが大きく脈打った。
*****
「だめだ、なんか膝から下の感覚遠い。晩御飯ルームサービスOKでよかった」
「ほんとだ、フラフラしてる。ま、お手をどうぞお嬢様」
克樹は肌艶よくご機嫌だが、私はくたくたで腰の感覚も微妙だけど膝から下の感覚がほとんどない。結局あの後一緒にシャワー浴びてそのまんま二回目で、ベッド戻って三回目。壊れるかと思った。
「別に拒んでも怒んないのに。結局満足するまで付き合ってくれたけど」
「克樹のばか。そりゃ私もバイトばっかりだったし、克樹のこと言えないけど、結構寂しかったんだよ?」
おうちデートもマンネリになるくらいしてはいたけれど、夏休みで猛暑だから誰かしらは家にいてキスも落ち着いてできない。それ以上なんて言うまでもなく。克樹も疲れてるっぽくて、時々うとうとしてたし。放っておかれて、それなりに寂しかった。
「ごめん。どうしても紬と旅行に行きたかったから、稼ぎたかったんだ。お詫びになんか一個いうこと聞くから」
「二つ聞いてよ。寝るときぎゅっとして。後、また一緒に旅行するって約束して」
「ははっ、いいよ。約束する、またしような。次はもっと遠いところでもいいな」
笑いながら当然のように次の話をしてくれる。指切りのために絡めた小指にそっと唇を寄せた。
Fin.
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