私たち、契約中にして探求中
私と明人さんは夫婦にして契約を交わしたセックスパートナーだ。セックスについてきっちりと取り決めをするのは大切なことという明人さんの考えにおいて契約は結ばれた。対等で嘘のない満たされたセックスをするために私たちは努力している。けれど……。
「んんん」
縄に挟まれ締め付けられた胸がキュウキュウと痛む。
「先っぽまでとがらせて、いやらしいな」
男はそう言うと私の乳首をきゅっとつねった。
「あんん!」
ピリッとからだに刺激が走る。
後ろ手に縛られた手をグッと握って刺激に耐えた。
「脚は、どうしようか」
男が耳元でささやく。
「怖いことはしないで」
私は震える。
男の手がやおら私の股間に伸びた。
「キャッ」
「もう潤ってるね」
男は私の足首に縄を通した。
男の手際はいい。
麻縄はまるで生き物のようにするすると私の脚を這うようにして絡みついてくる。
縄にぎゅっと力がこもる。
「ああ」
一方の脚が大きく外に開かれて拘束されてしまった。
男は間髪入れずもう一方の脚も素早く縛り上げる。
脚を大きく開脚した形で固定されたので私の性器を隠す余地はない。
「濡れてキラキラしている。まだなにもしていないのにからだが反応しちまうってやつか。淫乱だな」
「あ……あ。見ないで。いや、脚ほどいて」
顔が赤らむ。
「こんなに早く感じてしまうなんてなんだか張り合いがないな。縛ってその辺に転がしておこうか」
「え、そんな。いや……!」
男がニッと笑う。
「なんだよ。やりたいんじゃないか。やりたくてしょうがないんじゃないか。すなおじゃないな。嘘は契約違反だぞ。契約」
「あ……」
「思い出したか?ふたりで取り交わした厳粛な契約だ。ご主人様に嘘をついてはいけない。いかなる嘘も」
「そうでした。申し訳ありません」
「そうだ。さあ言うんだ。今どんな気分だ?」
男は私の股間に触れるか触れないかの位置に手を伸ばしてきた。
男の手の熱が感じられるほどの近さだ。
「ああ、もどかしいです」
「なにが」
「アソコがジンジンする。触れてください。その手でいじってください」
「どこを触ってほしい?」
「く、クリトリス」
「そこをどうしてほしい?」
「グリグリと指で撫でてください」
男は割れ目を指でこじ開けると顔を出したクリトリスに指の腹を押し付けた。
たちまちに響いてくる快美感。
「んんん」
私は不自由なからだを揺らして男の指に腰を押し付ける。
「もう真っ赤じゃないか。愛液もよくこれだけ溢れてるな。ほんとうにつまらないおんなだ」
男はむごい笑みを浮かべると、親指をぎゅっと陰核に押し付けた。
「ああ、あうん」
それだけで私は軽くイってしまう。
張り合いがないとか、つまらないとか言われると悲しくて涙が出てくる。
「ごめんなさい。我慢できなくて。ごめんなさい。面白みのないおんなで」
「謝るくらいならすこしは我慢のきくからだになってごらん」
男の指がクリトリスをこすり始めた。
「ああ。あう、んんんん。ああ、ごめんなさいぃ」
脚を閉ざすことも許されぬままあらわになった性器から透明な液体がほとばしった。
「おいおい、潮吹きかよ。知ってるか。これっておしっこと成分はいっしょなんだぞ。つまり小便垂れてんだよ。今のきみは」
「あ、ああ」
止めることもできず透明な体液がピッピッと床に飛び散る。
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