片思いしていた草食系推しくんと同窓会で再会した結果 (Page 5)
ああ、本当にシてしまうんだ…。
封を切り、慣れた手つきで準備をする彼にときめくと同時に、少し切なくなった。
「柊くんは、慣れてるの?」
「んー、」
少し考え込む様子の柊くん。
「新堂さんのこと忘れたかったけど、無理だったってだけ」
柊くんは準備を終え、正常位の体勢になった。
「ずっと好きだったよ。逆に新堂さんは、俺でいいの?」
真剣な目で私を見つめてくる。
「…うん、だって私も、ずっと好きだった。」
そう言うと、ぐっと入ってきた。
信じられないぐらい痛くて、何回も止まってもらった。けどやっと全部入った時は、泣きそうなぐらい嬉しかった。
「柊、くん…」
ぎゅっと抱きしめる。すると、
「綾人って呼んで」
「えっ」
「綾人って、呼んでほしい」
耳元でお願いされて、また顔が赤くなる。
「…やと」
「ん?」
「あや、と…」
「ん、大好き、真子」
「…突然呼ばれるのは、ずるい」
もうどれだけ私をドキドキさせれば気が済むんだ。
そうやってしばらくぎゅってしていたら、痛みもだいぶ和らいでいた。
「あ、綾人」
「ん?」
「動いて、いいよ」
そういうと、遠慮がちに少しずつ動かしてくれた。
「あっ」
だんだん慣れてきて、気持ちいいと思える場所ができてきた。
そこからは早い。
「ん、っ、気持ちい…いっ、」
1つ気持ちいい場所がバレてしまっては、もう止まらない。
「あや、と…綾人っ」
必死に爪を立てないようにしながら、綾人に縋り付く。
「あ、やば、もう…」
綾人の顔から余裕がなくなる。
「ん、いいよ、一緒に…っ」
どんどん加速していく。
「い、いっちゃ、…んあああっ」
同時にイって、その刺激を逃がさないようにするように、私たちは固く抱き合った。
「あ、ありがとう。何から何まで…」
綾人は行動が早く、初めての刺激にぼおっとしている私にティッシュとお水をくれた。
「いいんだよ、お疲れ様」
拭こうとさえする彼を慌てて制し、後処理をする。
「ほんとに、しちゃったんだ…」
あまりのことに頭がついていかない。
朝目が覚めたら、夢だったなんてことないよね?
「今日からよろしくね?絶対離さないから」
疲れて寝落ちしそうになりながら、そんな言葉が聞こえたような気がした。
Fin.
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