箱入り娘な私が、執事に調教されるなんて… (Page 2)
気付くと私は長谷部の部屋のベッドの上にいた。
ゆっくりと身体を起こしながら、まだ眠気の残る目で周りを見る。
そして、ベッド脇の椅子に腰かける長谷部の姿があった。
「うっ、うぅん…?長谷部…?私、どうしてここに…」
「お嬢様が嫁がれる前に、どうしても私のものにしたかったのです」
長谷部はいつものように優雅に座っているが、その表情は「いつも」と全く違っていた。
恍惚と輝く目は真っ直ぐに私を捉えて離さず、少しだけ息遣いも荒いように感じる。
それは「男」の顔だった。
あの、女性に興味がなさそうな長谷部が私に欲情してる…?
ゾクッ…
いつの間にか男性のベッドに連れて来られているという、ありえない状況で怖い。
怖いはずなのに…私の中の何かが目覚めようとしていた。
「お嬢様はわたくしのことがお嫌いですか?」
冷たい声なのに、不安げな気持ちが混ざっている。
そんな長谷部の些細な変化は、長く側にいる私には丸わかりだ。
私だって長谷部のことが大好き…。好きで好きでたまらない。
「嫌いじゃないわ…。でも、これは…ちょっと…」
ベッドの上で膝を抱える形に座り直す私の姿を見た長谷部は、フッと微笑みながら立ち上がり、私に近づく。
「本当に可愛らしい方ですね、教え甲斐がありそうです」
「教え甲斐…?」
教えるって何を…?
意味が分からずに混乱する私。
すると突然、頭に温かい重さを感じる。長谷部が私の頭を優しく撫でているのだ。
驚きつつも、嬉しくて思わず顔がにやけそうになって、私は慌ててうつむこうとした…。
しかし、頭に置かれた手がそのまま顎へと滑り降りてきて、長谷部はクイッと私を自分の方へと向けさせる。
私の視界は、自分の膝から一気に長谷部の熱を帯びた瞳へと映り変わった。
次の瞬間、私のファーストキスは長谷部に奪われる。
「んんっ!んーっ!」
いきなりのことに、どう反応していいのか分からない私は長谷部を引き離そうと彼の両肩を押す。
でも、全く離れる気配はない。それどころか、長谷部の手が私のワンピースになっているパジャマの裾の下へ差し込まれた。
「んっ…!?んんっ!」
私がジタバタ暴れ出したことで、ようやく唇が離れると、長谷部は満足そうに膝を立てて私を見下ろす。
「長谷部っ!どういうつもりなの!?私…あなたのこと好きなのに…どうして…こんな…っ」
描写が無いね
もう少し、詳しい性描写が有ると、愉しさが増幅してくるのですが、今のままでは、残念ですね。執事が何をどうすると、お嬢の反応がどう出て、そこに台詞が出て、読者がワクワクするというのが欲しい
佐藤和夫 さん 2023年6月14日