慎重かつ前向きに検討させてください (Page 2)

「私、何かしなくても大丈夫ですか?食費は払いますし、光熱費は出来れば折半で、家賃は半分も払える気がしませんけど、でも他に出来ることがあれば」

「いいよ、別にそんな気にしなくても。どうしてもとか言うなら身体で払って」

「え?!」

「まずはおうち映画付き合ってもらおうかな。色々録りためてるんだよなぁ」

私が大人しく座ると部屋の電気を暗くして、テレビをつける。映画は人気のスパイアクションのシリーズ。こういうの好きなんだろうか。エキゾチックな顔立ちをした美女とのラブシーンが始まり、なんとなく居心地が悪く身動ぎする。

視線を感じて目線を上げると目が合った。そらすこともできず、じっと見返す。

「立ち止まるなら今しかチャンスないんだけど」

「身体で払ってもいいんでしょ?」

「そういうの抜きにして。惚れた女を損得で抱くような男だとは思わないでほしい」

疑問を挟む前に唇を塞がれた。結城課長の広い背に回した腕にも見つめる目にも迷いはなかった。

*****

寝室の広いベッドに押し倒される。カットソーの裾から大きな手が肌を撫でる。

「んっ、冷たっ…」

結城課長の手はびっくりするくらい冷たくて、思わず言葉にしてしまう。

「早見が熱いだけだよ」

特に気にした様子もなく、そう言って私の服を腕から抜いた。パチリとブラのホックを外され、浮いたカップから手が直に入り込む。

形をたどるように撫でられ、持ち上げるように揉まれ、とぎれとぎれの声がこぼれる。中途半端に引っかかっていたブラを取り払われ、ちゅっととがった先端に唇が触れる。ちろちろと周りをなぞるように舐められ、ギリギリを掠められじんと乳首が痺れる。空いた方の乳首を長い課長の人差し指が掠めた。

「あっ、あんっ」

甘えたような嬌声が合図のようにじゅっと強く吸われ、ぞくっと腰が震えた。舌での愛撫は止めないまま、スカートをストッキングごと下ろされる。蜜がじわりと溢れるのを感じてきゅっと脚に力を入れる。
乳首から口が離れ、ちゅっと額に触れる。

「力抜いて」

鼓膜までしみこむような声で言われ、ちょっとずつ力を抜いていく。いい子だと瞼に口づけられ、膝を割られる。内腿にちゅっと吸い付かれ、赤く跡が残る。しばらくは残るだろうその跡を見るたびに今日の事を思い出すのかと思うとたまらなくドキドキした。

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