すべては旦那様のために
私と旦那様は子供を授かるために励んでいる夫婦。処女で旦那様に嫁いだ私のからだはセックスに慣れておらず、旦那様にちゃんとからだの準備をするよう怒られてしまう。私は旦那様にいただいたおもちゃを使って快感をからだに刻み、旦那様の帰りを待つのだ。
「あ…んふ」
さっきから何回イッただろう。
クリトリスはとがり切って触れるだけで脳を貫くような快感があるし、膣内はバイブでかき回した余韻でジンジンと熱い。
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初夜で旦那様に静かに怒られた。
処女であることを黙っていて、破瓜の時に泣きじゃくっていたら、抱きしめられて言われた。
「どうして初めてだって言わないんだ。性行為自体それではいやになってしまうだろう。それでは子供も授かれないよ」
私は旦那様にごめんなさいと何度も謝った。
旦那様は
「謝らないで良いのでセックスで気持ちよくなれるようになりなさい」
と優しく言った。
以来私は旦那様の教えで自分のからだを開発している。
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いわゆる大人のおもちゃというものがあるのを初めて知った。
男性器を模した性玩具・ディルドを旦那様から渡されたときはさすがにグロテスクに感じた。
けれど今はそのおもちゃが愛おしい。
旦那様のいない隙間を埋めてくれる物言わぬパートナー。
私はおもだるい腰を上げてピンク色の人工の陰茎を眺める。
コンドームを被せて、ローションを垂らして、自分の膣口にその先端を当てる。
「これを下の口で奥までくわえられるようになっていなさい。気持ちよくなれば気持ちよくなるほど子供は出来やすくなるんだよ。僕は早く君と僕の子供の顔が観たいんだ」
旦那様の言うとおりだ。
「んん」
ズズッと奥へディルドが入っていく。
からだの芯が熱くなる。
空洞が埋まる感じがする。
「あ…」
枯れたと思っていた愛液がまた溢れてきて、おもちゃの侵入をたやすくする。
「んん。あん」
前後にゆっくりと動かしながら奥へと進めていく。
よくできたカリが私の中の肉をやわやわとなぶってくれる。
「あ、あう…」
奥までくわえたそれを小刻みに動かしながら、もう一方の手でクリトリスをいじる。
ぷるりと硬くなった秘芯は震える指先からつるつると逃げる。
その逃げる小さな肉茎の根をこすり上げながら、熱くなった内側をさらにディルドでいじめる。
「あ、あああっ」
からだ中が熱くなる。
特につま先がカッと火がついたように熱を帯びて、ピンとつりそうになる。
気持ちいい。
これは子供を作るため、子供を作るため。
そう念じながらイキそうになるのを必死でこらえて、指の動きとディルドの振動を少しでも長く味わおうとする。
「んんん。どうしてこんなに気持ちいいの?」
涙がぽろりとこぼれる。
「ああ!だめ!もう。あああ」
私の中がひくひくと痙攣するのを感じる。
私はきょう、何度目かの絶頂に達した。
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