ずっと好きだった親友に弄られて濡れる夜 (Page 2)
「聞いてよ!私がね、すこーしだけ電話を取るのが遅かっただけで先輩ったら鬼のような勢いで怒ってきたのよ!?」
梅酒を飲みながら、私は受付で一緒に働いているお局様の愚痴をぶちまける。
「そこまで怒らなくてもな~」
「あの人にだって、初心の頃はあったはずなのにね。上の立場になると忘れちゃうのかな~」
「それな!!!」
私がそう呟いた途端、床に寝転がりながらスルメをかじっていた尚樹がガバッと起き上がる。
尚樹の目はトロンとしていて、だいぶ酔いが回っている感じだ。
テーブルにはビール缶や梅酒の空き瓶、空っぽのワインボトルが散乱していて、どのくらい飲んだのか分からない。
だんだんと私は身体が火照り、服の繊維が肌に当たってむず痒くなってきてしまった。
こうなると私はダメで、ワイシャツを脱いでキャミソールだけになる。
「お前なぁ、だから飲み過ぎるなって言っただろ?」
「いいでしょ~、どうせここは尚樹の部屋なんだから脱いだって問題ないわよ」
飲み慣れないワインのせいだろうか。身体中が熱くてどうしようもない私は、尚樹に文句を言いながらタイツを脱ごうとスカートに手を伸ばした。
「待て待て、それはダメだって」
尚樹は、スカートを掴んだ私の腕を押さえながら慌てていた。
そんな姿を見ると、少しだけからかいたくなる。
「あれれ~?スカートを脱ぐと思ったのかな~?尚樹さんはエッチですねぇ」
タイツを脱ごうとしただけだよと言って、クスクスと笑いながら尚樹の頭をよしよしと撫でてみる。
あれ…?反応がない。
こんなことで怒らないのに…。
うつむいたまま顔を上げようとしない尚樹に、どうしたのかと心配になった私は彼の顔を覗き込んだ…。
その瞬間、尚樹が私の両手を捕まえてそのまま床へと押し倒してきた。
予想外の反撃の仕方に私は驚いてしまう。
「びっくりしたぁ、やっぱり男の人の力には敵わないよ。からかってごめんね。」
「…さない」
「うん?」
「許さない」
私を見下ろす尚樹は目はトロンとしてはいるが、その瞳は熱っぽく私を見つめてくる。
私の心臓はドクドク鳴っていた。
「はい、おふざけはもう終わりね。早くいつものように遊ぼう?」
けれども、尚樹は覆いかぶさったまま私の手首を床に押し付けて離そうとしてくれない。
「まだ分からない?俺も…男なんだけど」
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