ワンナイトからはじめる恋愛のススメ (Page 3)
指を引き抜かれ、まんべんなく濡れた指先が入り口を浅く擦る。蜜に溢れた入り口はすんなりと二本の指を飲み込み、きゅうきゅうと甘えるように締め、もっともっととさらに蜜をあふれさせた。さらに奥まで入り込みGスポットを擦られる。
「あぁっ、そこ、いいっ!」
指をバラバラに動かされ、今まで擦られたことがないところも擦られる。感じたことがない位の快感にきゅっと爪先が丸まり、指先がシーツの上をすべる。
いつの間にか薬指までも受け入れ、三本の指が激しく蜜壷をかき回し、抜き差しされるたびにぴちゃぴちゃと水音を立て、ナカをバラバラに擦られ、目の前の景色が滲む。
「あっ、ああんっ、はっ、や、またイッちゃうっ!」
「まだ、我慢して。次は俺のでイッて」
快感を逃すように浅く呼吸する。深く呼吸すると同時に避妊具を纏ったそれが最奥をめがけてつき込まれた。待ち焦がれたモノにナカがぴったりと吸い付き、ぎゅうぎゅう締めてもっと奥へと誘い込む。
「は、ナカ熱っ、締めすぎ。こんなんじゃすぐ持ってかれそ…」
「あーっ、あぁっ、はっ、いいのっ!」
腰を打ち付けられるたびぱんぱんっと肌がぶつかる音がする。急にくるりと体を反転させられ、バックの体勢に変えられる。さっきまでとは違う部分を刺激され、背が弓なりに反った。
「あっ、だめっ!イクッ、イクのっ!」
「俺もイキそう」
奥をガツガツ突かれ、後ろから抱きしめるように胸も刺激される。絶頂の直前で身体にこもった熱が先ほどとは比べ物にならないくらい高まる。きゅっと乳首を引っ張られ、ぎゅっとシーツを握った。視界が弾ける。
「あ、イッちゃう!あ、あん、あぁ、ああああぁっ!」
「イクッ!」
きゅんっと一際ナカがきつく締まり、快感を思いっきり享受した。
*****
ベッドでとろとろ微睡む。なんかもうしんどいというか疲れたというか眠いというか。
「お風呂、入る。今何時?」
「今?23時半ちょい。終電は24時45分だったな」
お風呂に入って、身支度整えても十分間に合いそうだ。まあ、帰れるはず、多分。お風呂を沸かして、髪を洗うと慧も浸かるとか言い出して、なんだかんだ言いくるめられ、私が折れた。
「あんま見ないで」
「今更?さっきまで見るどころかあちこち触ってたのに」
それはそれ、これはこれだ。
「どうする?このまま付き合っちゃう?律は俺が冴えないカッコしてる時も知ってるし。それでも悪く言わないのは内面を評価してくれてると思ってるんだけど。合コンではルックスだったかもだけど」
「好きかどうかなんてわかんないよ」
「そう?でも、俺はこのまんま終わるのはもったいないなと思うよ」
それはこちらも同じことで。一回きりのワンナイトかとおもいきやなんだか長い付き合いになりそうな予感がした。
Fin.
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