きょうもセックスで私は生きている
32歳の私はセフレときょうもセックスに励んでいる。25歳になったら結婚をして子供を産んで…そんな人生を歩むと思っていたのに一体どこで私は変わってしまったんだろう。股間をバイブでくすぐられ何度もイきながら私はそんなことを考えている。
10代のころは25までに女の時代は終わって30になったら死のうと思っていた。
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今私は32歳。
ホテルの一室の窓に全裸で寄りかかって息を荒げている。
股間からはブブブと静かな機械音。
小さなバイブが私の膣内をかき回している。
「う、うううん」
私の痴態をベッドに腰掛けてじっと見ている男がいる。
私のセフレだ。
「気持ちいい?」
聴かれたので黙ってうなずく。
「好きだよね。電マ。でもあまりやりすぎると機械でないとイケなくなるってさ」
男はベッドから立ち上がると私のそばまでやってきて股間に手を伸ばす。
男はバイブを引き抜く。
「あううん」
私は軽くイッた。
男はくくっと喉を鳴らした。
ローションと愛液でぬるぬるしている局部に指を這わせると、中心が「もっとイキたい」とうずいている。
「ベッド行こうよ」
甘えた声を出すと男が私を抱え上げた。
「きょうは面白いもの持ってきたんだ」
「なに?大人のおもちゃ?」
「それはクセになるから俺はあまり好きじゃない。まあ気持ちよくなれるツールには変わりないけど」
男は私をベッドにおろすと、ネクタイを外した。
「ネクタイで縛るの?」
「はは、くしゃくしゃになっちゃうよ」
男はズボンのポケットをまさぐると小さな容器を取り出した。
旅行用の使い切りのフェイスクリームでも入っていそうな小さな容器だ。
「なあにそれ」
「すごく気持ちよくなれるクスリだよ」
「やだ…ヤバいものじゃないでしょうね」
「だったらどうする?」
私は逡巡した。
この男とベッドを共にするのは三回目だが相手のことはあまりよく分かっていない。
私は詮索が好きではない。
もしかしたらすごく危ない男なのかもしれない。
でも。
「いいわよ…」
学生の頃は「25歳くらいで結婚して2人子供を産む」なんて言ってた。
けれどひとりの男では我慢できない自分に気づいた。
危ない男に当たったとしてもしょうがない。
私が選んだのだ。
脚を拡げると男がその間に身体を進めてきた。
キャップを開けて容器の中身を取り出す。
男の指に半透明のジェルがたっぷりとついていた。
男はそれを私のクリトリスに塗りこめ始めた。
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