エロボイス配信者なお隣さんとおねだりエッチ

・作

数ヶ月前にお隣に引っ越してきたお兄さん。顔だけでなく声もイケメンで聞くたびにドキドキしてしまっていた。ある日、友人の勧めで見たエロボイス配信の声がお兄さんの声そっくりだと気づく私。配信にどんどんハマっていく。ある日、お兄さんに「一度だけ抱いてほしい」とお願いすると…。ベッドの上で耳から犯される濃密な一夜が待っていた。

「まいちゃん、おはよう」

「あ、秋さん!おはようございます」

数ヶ月前にお隣に引っ越してきた秋さんは6歳上の26歳の男性。

黒髪が似合うイケメンだ。高身長でスタイルも抜群。

さらに、会えば爽やかに話しかけてくれる親切な人だ。

初めは人見知りを存分に発揮していた私だが、秋さんの人柄の良さに完全に心を開き今では会えば立ち止まって会話をしている。

そんな私は秋さんの『声』に夢中だ。

低く甘い色っぽい声。

今流行りの男性声優よりもずっといい声だと私は思っている。

時々ものすごく低い声を出す時があり、その声を聞くと脳の中まで蕩けるような感覚になりぼーっとしてしまうのだ。

ーー秋さんは、何の仕事をしているんだろう?

テレビ会議などに参加している秋さんを想像する。

ーーイヤホンから秋さんの声がするなんて…。

想像しただけで下腹部がじんと熱くなる。頭の中で一瞬、秋さんに抱きしめられる映像がちらついた。

「まいちゃん、聞いてる?」

「あ!ごめんなさい。ちょっとぼーっとしちゃって…」

「大丈夫? 夜遅くまで勉強してたの?」

「いえ、まぁ…そんな感じでして…へへ」

秋さんのいい声で妄想していました!なんて言えない私は、曖昧な笑顔で誤魔化す。

「若いからって無茶はしないでね」

大きな手で頭をポンポンと撫でられ、不埒なことを考えていたことを反省した。

ーー秋さんに軽蔑されたら嫌だな…。

近くのカフェにコーヒーを買いに行く秋さんとエントランスで別れると私は足早に大学に向かった。

*****

マンションから徒歩20分ほどで大学に着くと、はぁーとため息を吐く。

冷たくなってきた秋風が体の熱を抑えてくれた気がしないでもない。

「まい!」

一人俯いていると友人の香織が声をかけてくれた。

おしゃべりな香織とどちらかといえば聞く方が好きな私の相性は良く、入学してからほぼ毎日一緒にいる。

「おはよう、香織」

「どうしたの? 元気なさそうだけど…」

私の変化にすぐ気づいてくれる香織は優しい。

いつも聞き手な私だけれど、秋さんのこと、朝のことを話した。

真剣な顔で聞いてくれた香織は、少し考えると『talk night』というアプリを教えてくれた。

いわゆる配信アプリなのだが、他と少し違うのは夜18:00以降からしか配信できず、内容もアダルト向けのものだけというところ。

配信者は運営の厳しいオーディションをくぐり抜けた人たちだけで、どの配信を覗いてもクオリティが高いらしい。

香織はその中でもずっと1位人気を誇る「レン」がお勧めだという。

「一度聞いてみて。レンにハマったら、その秋さんっていう人の声ではもう身体が反応しなくなるかもよ?」

ちょっと悪戯な顔で笑った香織に苦笑するが、せっかく教えてくれたのだしとその日の夜早速聴いてみることにした。

ーー親切な秋さんにふしだらなことを考えなくなりますように…。

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