雨宿りから発展した同期との仲 (Page 2)
「ね。柳田?ズボンダボダボすぎるんだけど」
私は身長159cm。多分柳田とは身長差20センチ以上ある。
服がダボダボなのは当たり前っちゃ当たり前なんだけど…大きすぎて不格好で笑える。
「テレビも冷蔵庫も好きに使ってて。俺もシャワー浴びる」
そう言って目も合わせず脱衣所へ向かってしまった。お風呂から上がっても目も合わせない。
何よそれ。
カチンときてしまい、柳田の前に立った。
「ね、柳田。さっきからなんでそんな目も合わせないの!?失礼なやつね!」
こうして怒ってやっと私と目を合わせた柳田。
「…はー…新崎。俺も男だって分かってる?目の前に同じ匂いさせてる女がいて上目遣いなんてしやがって」
「はあ!?身長差あるんだから上目遣いなるの当たり前でしょ!なら柳田がしゃがんでよ!」
無言の空間。
数秒経ち、トンと肩を押されて宙を見上げたと思ったら、ギシッと音がした。ああここリビングだっけ。ソファ柔らか…って違う違う。
押し倒されてる!?
いやいや柳田顔近い!顔以前に全部近い!
「これならしゃがむなんて面倒なことしなくて済むな?」
「はぁ!?」
「これでも俺が男だって言った意味、わかんない?」
「いや、だって意味わか…ひゃっ」
鼻をくっつけた柳田が、耳の裏から鎖骨の間の窪みまでをスーっと撫でた。やばい変な声出た。おふざけ…だよね?
「やっ、柳田!そういうのは好きな人としなっ!」
目をギュッと瞑って言い放つと…柳田が言い返してこない。
うっすら目を開けようとしたら…
「んむっ!?」
キス…と言うより、唇ごと食べられてるみたいに噛み付かれた。固まる私。
「好きな人とって言っただろ?だからしたけど何か?」
思考も止まった。いやいや開き直るなよ。
「言っとくけどおふざけじゃないからな。半年くらい前から新崎のこと好きだったから透けてる姿だの俺の服着てるのも見られねぇの」
固まる私の肩に額を預ける柳田。いやだから吐息くすぐったいんだって。
「はー…嫌だったら突き飛ばしてくれ」
…いや、私だって柳田が気になってましたけど。
そうじゃないと家までついてこないし。そんな軽い女だと思われちゃ困る。
頭はまだうまく働いてないけど…とりあえず、柳田の首に触れ引き寄せて唇を奪う。
「言っとくけどあたしも気のない男になんてついていかないからね」
ニヤっとした柳田が、私の首筋に口付ける。
リップ音を鳴らせて鎖骨まで下がったと思ったら、肩を甘噛みされる。
咄嗟に口元に手を持っていき声を抑える。
すると、我慢すんなと言って柳田が手を重ねてくる。
余裕そうな顔が悔しくって、重ねられた指に舌を這わせた。
「んっ!?」
驚く柳田に気分が良くなり、舌でチロチロと舐めるだけでなく、人差し指を口に含み、吸ったりフェラをするように抜き差ししたりする。
固まっていた柳田が、服の上から乳首を摘む。
的確すぎて声が漏れたら、そのまま服を捲りあげ胸が空気に晒されると同時に視界が暗くなった。
服を脱ぎきるでもなく、頭のところで止められたのだ。
両手は柳田の左手にまとめられてしまった。
脱げん。見えん。
やばい、調子に乗りすぎたか。
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