あなたの手が私の肌を泳ぐとき (Page 2)
来る時から暗雲が立ち込めていた空は一気に崩れだした。いつ止むか分からないし、今日は早めに切り上げようと早々にシャワー室に向かった。シャワー室は誰もいない。
無料貸し出しのタオルを一枚手に取り、一番近かったシャワー室で水着を脱ぐ。熱いシャワーを浴びていると、形容しがたい轟音と共にパッと電気が消える。
「え、やだっ、停電?」
手探りでシャワーを止める。シャワー室に窓はないから、暗くて何も見えない。どうしよう、怖い。
「誰かいますか?大丈夫ですか?」
「北斗君!」
懐中電灯の明かりと聞きなれた声が聞こえて、名前を呼ぶ。そっと、ドアが開いた。
「茜さん、大丈夫ですか?」
安心からその体に抱き付いた。ためらいがちに背中に腕を回された。
「きゅ、急に灯りが消えて、怖くて…」
「あー、さっきの落雷でちょっと電気系統落ちたみたいで。困ってる人いないか見回りしてて。よかった」
安心して涙が出そうになるなんて子供みたい。だんだん目が慣れてきて、物の輪郭が見えるようになってきた。顔を上げて、北斗君の顔を見た。目が合った。暫くじっと見つめていた。どちらからともなく唇が触れる。
「ずっとこうしたかった」
「私も」
回された腕にもうためらいはなかった。
*****
首に腕を回して、舌を絡めあう。久しぶりに感じる熱い男の人の身体。
「身体、冷えてる。寒くない?」
「んっ、平気…」
大きな手がそっと胸を揉む。たったそれだけで簡単に息が上がる。忘れかけていた感覚にぞくぞくと体が震える。ぐっと乳首を押しつぶされた。
「やっ、あっ」
スッと指先がかすめるだけでジンジンと痺れて、存在を主張する。彼の指に巧みに弄ばれ、痺れはさらに強くなる。すっかり存在を主張している乳首に舌が這う。
「あああんっ」
甘噛みされて高い声を上げる。口の中でころころと舐め回され、もう片方は指先で転がされて、頭がおかしくなりそう。快感が背筋を伝い、とろっと蜜がこぼれる感覚がして、脚を擦り合わせる。
太ももを撫でられ、びくりっと体が震える。
「ここ零れてるの、水じゃないですよね」
「そんなっ、はあん、あっ、あ」
反射的に口にしようと思った反論は、いう事も出来ないまま舌の上で溶けて消えた。舌で乳首を責め立てたまま、割れ目を撫でられどろりと蜜がこぼれる。
「トロトロじゃないですか。こんなに感じて、かわいい」
再び唇を重ねると同時に、更に大胆に指が行き来する。撫でられるたびにぴちゃぴちゃと水音がする。いやいやと首を振ると、更に指が深く潜り込んだ。
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