双子のイケメンを天秤にかけた女の末路 (Page 2)

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快い疲労感のままに風呂で身体を清め、風呂場を出る。

「ねえ紫苑、葵はきょうも残業なの?」

と、紫苑のいるであろうベッドルームに声をかける。
「きょうはもう上がれたよ。こんばんは、京香」

「きゃあ」

突然背後から抱きついてきたのは葵だった。

葵は毛布で包み込むように小柄な京香を抱きすくめてしまうと、唐突に首筋に舌を這わせた。

「きゃっ」

「よう。来たか葵。いきなりがっつくなよ。京香は俺と一戦済ませて疲れてるんだから」

ボクサーパンツ一枚の姿で紫苑はビールをあおっている。

「なんのつもりよ葵。葵は来週でしょ」

もがく京香の抵抗も何のその。

葵は京香を軽々と抱きかかえると寝室へ入る。

「いや。ずっと引っかかってることがあって」

葵は京香をベッドへ横たえた。紫苑は窓越しで缶ビールを片手にそんなふたりを見ている。

微笑みを浮かべながら。

葵は京香にのしかかり、やおら京香のバスローブを剥ぎ取る。

しっとりと湿り気の残った、香り立つような肌が、あらわになる。

「やめて!ルール違反でしょ。葵!っん」

京香の抗議の声は葵の深いキスによって途絶される。

葵は京香の小さな口の中を舌で蹂躙しながらネクタイを外す。

京香の逃げまどう舌を、葵の舌肉が捕らえる。

舌を歯で軽くかまれると、ピリッと小さな電流のような快感が口中から伝わってくる。

葵の指は京香の乳首をつまんで、揉んだり、軽く押しつぶしたり、転がすように撫でまわしたり。

「あ。葵。ほんとにやめて…」

葵の唇が離れてやっと息をつけた京香は、さっそく抗議の声を上げた。

「京香は俺としているときでも紫苑としているときのこと思い浮かべてるだろ。頭の中で俺たちふたりに抱かれているだろ?」
 
「え…あっ」

葵は京香の太ももを撫で、指先を股間にすべりこませた。

「そういう表情をしているんだ京香は。子どもの時からずっとそうだった。俺たちの片方がいなくなると半分意識がそっちに行っちゃうんだ」

「そんなこと…」

「そうそう。ちょっと上の空になるんだよな。まさかセックスするようになってからもその癖が抜けないとはね。だったらふたり一緒でしたほうが京香はもっとよくなるんじゃないかってね。集中できるだろ」

紫苑はそう笑いながら言うと空き缶を窓べりに置き、ベッドへと歩を進めた。

「いやあ…怖いことしないで」

「しないよ。俺たちのお姫様」

「そう。怖い怖いって京香は言うけどやってもないのに分からないじゃない。それとも誰かとしたの?」

「してないよぉ。ああ」

葵の指が陰唇を割り、クリトリスを撫でこすり始める。

紫苑とのセックスの名残でそこはすぐに反応を始める。

まるでそこがスイッチのように愛液がぷつっと湧き出るのが分かる。

「あ、んあ。やだ。こんな」

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