双子のイケメンを天秤にかけた女の末路

・作

京香は双子の幼馴染である紫苑と葵と恋人関係にある。ふたりと深く愛し合う京香だったが、求められても決して応じないことがある。それは3人でするセックス。そんなある日、紫苑とのセックスの後、京香が風呂から上がると、そこには葵がいて―。

美しい双子の兄弟にかわるがわる抱かれていると言ったら皆うらやむだろうか。

京香はそんな境遇にあった。

紫苑と葵。

京香は幼馴染の双子の兄弟と恋人関係にあった。

*****

「あ、んむ…。ん、紫苑」

「ああ…京香のなかは本当に熱いよ」

京香は四つん這いの姿勢で紫苑に貫かれ、快感にあえぐ。

はざまに訪れる一瞬の理性で、きょうは葵はなにをしているのだろうと、ここにいない男に思いをはせた。

ともに育ち、長じては熱烈な求愛を寄せてきた紫苑と葵。

京香は選べなかった。

ふたりとも愛している。

そんな京香の身勝手な言葉に、紫苑と葵は苦笑したものだ。

選ばなくてもいいじゃないかと。

ふたりは京香にそんな不思議な言葉を告げた。

そうして今に至る。

*****

ねちゃ、ねちゃ、と結合部から体液がまざり合い練りこみ合う音がする。

紫苑はバックからねちっこく欲望を出し入れするのが好き。

葵は正常位。

紫苑はとにかく京香とつながっているのが好きで葵はキスが好き。

顔も体つきもそっくりにたくましく美しい男に育った紫苑と葵の違いを、京香は多々知っている。

特に広言できないふたりの性の好みの違った部分を京香は微笑ましく愛していた。

いっぽうで受け入れられないこともある。

紫苑と葵はふたりで京香を愛したいと常々願ってきたが、京香はそれだけはいやだった。

どんなに紫苑と葵を愛していてもたくましい成人男性2人を相手にセックスをするのは恐怖しか感じない。

それは理屈ではなく本能的なところからくる恐れであった。

紫苑と葵は納得してくれた。

こうして成立した3人の奇妙なセックスライフ。

週末ごとに双子は交代で京香を抱く。

今週は紫苑が、翌週は葵が、京香を愛する。

不可思議なセックスのサイクルの中、京香は快感によがり狂う。

狂いながらいっぽうの不在の男のことを思うのは、3人ですることを断っていることと矛盾しているのではないかとときおり京香は思う。

*****

紫苑が京香の細い腰を掴む手にちからを込めた。

挿入が深くなる。

「ああ!そんな奥!あん」

「京香、京香」

繋がったところから響く水音がびちゃっびちゃっと激しいものになる。

身体の芯が熱い。

内奥から悦楽の炎で焼かれてしまいそうだ。

紫苑は身体中で京香を抱きこむようにして腰を振る。

のしかかられ羽交い絞めにされ身動きが取れずただひたすらに膣内をかきまわされて。

「ああ、いやっ。あああ、紫苑」

京香は全身で紫苑という雄の欲望を受け止めて果てた。

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