隠れドS性感マッサージ師に目をつけられました…!? (Page 2)
一通りいつものマッサージが終わったところで、風間は言い出した。
『じゃあ、服を脱いでこのタオルを巻いた状態になって頂いてもいいですか?』
風間は、いつも通りのにこにこした笑顔で佐々木に大きめのバスタオルを差し出す。
佐々木は、風間の発言に耳を疑った。いつもは服を着た状態でマッサージをしてもらっている為、いくら慣れ親しんだ関係といえど、男性でしかも推しの前でバスタオル1枚の格好になるのは少し抵抗があった。
「え!?」
『延長分は、より効果を高めるためにローションを使うんですけど、その関係で服を脱いでもらう必要があるんです。その分、いつもより絶対効果テキメンなので!』
いつも通りのやわらかい笑顔でバスタオルを差し出す風間を見て、佐々木は少し悩みつつもバスタオルを受け取らされ、更衣室に案内される。
推しに肌を見せるのはかなり恥ずかしく、どうしたものかと考えた佐々木だったが、風間の完全な好意を無下にすることなんてできない。あくまでもマッサージだけで風間が佐々木の身体に興味なんてないと、佐々木は自分に言い聞かせることにして、恐る恐る着替えることにした。
*****
顔も身体も火照ってしまいそうなほど緊張しながら、更衣室をでてバスタオル姿で風間の前に姿を見せたが、風間は全くいつもと同じ調子だった。特に何を言うでもなく、いつも通りマッサージの準備をして、内容の説明をして、自然に佐々木を寝台に促した。
風間の態度に少し緊張がほぐれた佐々木は、少しずつこの状況に対する恥ずかしさも和らいできた。
『じゃあ、まずはうつ伏せになってください』
「は、はい…」
風間からの指示通り、佐々木はうつ伏せになる。
風間は、するりとバスタオルをほどくが、背中だけ見えるように下半身にはすぐにまた別のバスタオルを置いてくれる。佐々木は背中を見られるのも恥ずかしかったが、風間の気遣いが有り難く、段々と自分だけが裸だとガチガチだった身体も心も和らいでいき、風間を完全に信頼しきっていた。
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