男友達に教わるホントの快感 (Page 2)
よくある全国チェーンの居酒屋のテーブル席で仕事の話が最近の話に変わり始めて、アルコールが全身に回り始めた頃に別れた彼氏の話になった。
「そりゃさあ、マグロだったのは悪かったと思ってるよ?でも、その一言はあんまりじゃない?」
「そうだな、別れて正解じゃないか?そんなクズ。自分のテクのなさを女のせいにするなんて男の風上にも置けない」
「私も別れてよかったとは思ったけど、そんな感じたことないんだよね。本当に不感症なのかな…」
思わず物憂げな溜息がこぼれる。別に前の彼氏が初めてってこともないけど、元からあんまり好きじゃないしな…。積極性がなくて別れたこともあるし。友達は好きならいいじゃないと言ってたけど、そうもいかない。
「じゃあ、試してみる?」
葛城を見ると、葛城も私を見ていた。私も葛城もそこまで酔っていたとは思わない。でもほろ酔いだったのも確かで、私は小さくうなづいた。
*****
駅前の歓楽街に並ぶ適当なラブホテル。ベッドに寝っ転がって。なんの変哲もないクリーム色の天井を見上げる。お風呂でアルコールが抜けたはずなのに、夢を見てるみたいに現実感がない。
私をのぞき込む葛城の髪から滴る雫が私の胸元を滑る。ぞんざいに首にかけているタオルを取り、そっと髪を拭く。
「ちゃんと拭かないと。風邪ひくよ」
「いいよ別に。これから嫌って程熱くなる予定だから」
私の手からタオルを取り適当にベッドの下に放る。顎に手がかかり、唇が重なる。角度を何度も変え、解けた唇の隙間から舌が入り込む。歯列をなぞり、逃げ惑う舌を絡められる。
「本当に彼氏はどこ見てたんだ?こんなグッとくる表情してるのに」
私今どんな顔してるのかな。キスが初めて気持ちよくて、頭がぼんやりする。葛城の唇が首筋をたどり、鎖骨をかすめ、胸元でとまる。バスローブの合わせをずらされ、露になった胸の形を確かめるように揉まれる。
「んっ…」
「痛い?」
「ううん、続けて…」
じんじんとしびれを訴えだす乳首を弾かれて、声を上げた。弾かれた方とは逆の乳首に葛城の舌が這う。その瞬間ピリッとした緊張感に似た何かが背筋を走る。
「あぅ、あん、あ、あっ」
まだ胸だけなのに息が上がり、勝手に声がこぼれる。葛城の手がくるりと胸を撫でるようにたどった後、舌での愛撫はやめないままそっと脚を撫でる。
「ゆっくりでいいから、脚広げて」
そう言われておずおずと脚を広げる。半分ぐらい開いたところで葛城の指がクリをかすめるように撫でる。
「はあっ、ああっ」
「びしょびしょ。不感症どころか超敏感ちゃん」
「か、葛城は敏感な子とか嫌い…?」
「嫌いな男なんているわけないだろ。かわいい」
滴る蜜を掬った指がクリの周りをなぞり、ぞくぞくっと感じたこともない快感が走る。頭がおかしくなりそう。少し擦られるだけで背中が反った。
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