獣の夜 (Page 3)
「ああ!ひっ。ひいい」
反り立った男根を受け入れた私は全身で泣いていた。
義之さんは私の乱れる様子を満足げに見下ろしながら腰を動かす。
義之さんの腰が動くたびグチュグチュと濡れた音が繋がったところから漏れ出る。
「おもらしでもしてるみたいだね」
「や、いや…聴かないで。あ、あん、だめ」
義之さんは繋がっている部分を指の腹で撫で、揉んだ。
「あんっ。義之…さん!」
義之さんの指はいたずらっ子のように私の弱いところを這いまわって、私は戸惑いながら鳴いた。
「きれいな形の乳房だ」
「…お母さん…よりも?」
言ってはならない質問だけど私は問うてみたかった。
義之さんの動きが止まった。
彼はにっこりと笑った。
「出会った時から梨花を愛していた。私は鬼畜だな」
「あなたがそうなら、私も鬼です」
再びストロークが始まった。
濡れた猥音が部屋に響く。
乳房がゆさゆさと激しく揺れるほどに義之さんに突き上げられる。
「あ、ああー!壊れちゃう。やあああ」
義之さんは私の乳房を荒々しくつかんで揉みしだきながらいっそう動きを速める。
「うあ。あああ。義之さん!好き。好きっ。あああ」
義之さんはやおら私から身を離す。
「?」
「咥えて」
私の唇に押し当てられる義之さんの鈴口。
「やだ…イかせて。そしたら、咥えるから」
「きょうは梨花の体液をたっぷりとごちそうになった。今度は梨花の番だ」
義之さんは私の顎をつかむとペニスをねじ込んでくる。
「う、うぷ」
生臭い体液の絡まった肉棒で口の中はいっぱいだ。
私は涙をためながら、舌を動かしたり、吸いこんだりして奉仕した。
「梨花はすごいな。お母さんは汚いと言って決してこんなことしてくれなかったよ」
私の口中からペニスが引き抜かれる。
唾液と愛液と体液が合わさったぬらりとした液体がペニスに絡みついている。
「だってずっと待っていたのだもの。何だってできるわ」
「私もだよ。梨花」
義之さんは私の脚を抱えると、私の中心に再び熱い肉茎を突き刺した。
「ああー!」
私はあられもない声をあげてしまった。
義之さんは私に覆いかぶさり私の中をぐちゃぐちゃにする。
「ああ、あふ。あうう」
「いい声だ。梨花。もっと鳴け」
獣みたいなセックスが続く。
声が枯れるほど私は鳴く。
私たちは獣だ。
倫理もなにも存在しない。
熱い精液がドクドクと私の体内に注がれる。
「ああ!もっといっぱい、いっぱい頂戴」
*****
義之。
もう彼は私の男だ。
私が彼の女であるように。
その夜、母のこともすでに忘れ、私たちはむさぼり合う獣へと堕ちたのだった。
Fin.
レビューを書く