献身~あなたの支えになりたい~ (Page 2)

*****

それから、二人で交わった。

勇人君は私が嫌がることをしようとしなかった。

彼のものは真っ直ぐになっていたけれど、それでも、中に入れようとはしなかった。

「それは、あなたがいいと言ってくれたら」

何度も口づけをして、優しく愛撫をして。

「っああっ、あっ、あな、たっ、…」

その優しい口付けが、愛撫が、言葉が、まるであの人のようだった。

「俺で、俺でいいって、言って、ほしい」

私はまだ、頷くことができなかった。

けれど、この関係は続くだろうと思った。

こうしている間、大切な人のことを思い出せるから。

温もりを感じられるから。

「あっ、気持ちいいっ、きっきもちいい!」

「大好きです、奥さん、奥さんっ…!」

「勇人君も、気持ちよくなってください」

私は彼のものを口に含み、貪るようにしゃぶる。

彼は嬉しそうに、けどどこか切なそうな顔で、「で、出る、口に、出ちゃいますっ」と言い、

そのまま白いものが私の口の中に流れ込んできた。

苦い味が、口の中に広がる。

けれど、それがとても嬉しかった。

心の穴を埋めてくれているみたいで。

ああ、いつかこの人に溺れてしまうんだろう。

そんな思いだけがただ、心に存在した。

Fin.

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