献身~あなたの支えになりたい~ (Page 2)
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それから、二人で交わった。
勇人君は私が嫌がることをしようとしなかった。
彼のものは真っ直ぐになっていたけれど、それでも、中に入れようとはしなかった。
「それは、あなたがいいと言ってくれたら」
何度も口づけをして、優しく愛撫をして。
「っああっ、あっ、あな、たっ、…」
その優しい口付けが、愛撫が、言葉が、まるであの人のようだった。
「俺で、俺でいいって、言って、ほしい」
私はまだ、頷くことができなかった。
けれど、この関係は続くだろうと思った。
こうしている間、大切な人のことを思い出せるから。
温もりを感じられるから。
「あっ、気持ちいいっ、きっきもちいい!」
「大好きです、奥さん、奥さんっ…!」
「勇人君も、気持ちよくなってください」
私は彼のものを口に含み、貪るようにしゃぶる。
彼は嬉しそうに、けどどこか切なそうな顔で、「で、出る、口に、出ちゃいますっ」と言い、
そのまま白いものが私の口の中に流れ込んできた。
苦い味が、口の中に広がる。
けれど、それがとても嬉しかった。
心の穴を埋めてくれているみたいで。
ああ、いつかこの人に溺れてしまうんだろう。
そんな思いだけがただ、心に存在した。
Fin.
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