兄さんのお泊り (Page 2)

*****

そうして二人で行為をした。

兄さんはキスが好きで、私にいつもたくさんキスをした。

「やっ、兄さん、キス、くすぐったい」

「…そんな顔も可愛いよ」

「あっ、やめてよ、くすぐっ、たい、よぉ」 

「そんな顔されたら益々やりたくなっちゃう」

兄さんとするのは初めてではなかったけど、その時は前戯だけで、下着も脱いでくれなかった。

だから、今回の行為の最中、「…恥ずかしいけど、中で、イキたいな」と言われたのは驚いたけど、嬉しかった。

兄さんは下着を脱ぐ。

兄さんのものは初めて見たけれど、かなり大きかった。

「…痛くしないように、するからね」

兄さんはそういうと、私を気遣うように姿勢を整えて、ゆっくりと、入って来た。

「…いっ!」

「だ、大丈夫?やめる?」

兄さんは慌ててそう言ったけど、私は嫌だった。

「兄さんと繋がってるの、嬉しいよ」

「…ありがと」

兄さんは私の頭をぽん、となでると腰を激しく振った。

兄さんの大きいものが私の奥に何度も当たる。

ぱん、ぱん、ぱん、肌の擦れる音が部屋に響いた。

大きいそれの刺激は、信じられないほど気持ちよかった。

「いや、いっ、ちゃう、よぉ…ッ!!」

「俺も、だよ」

そうして、二人でイッた。

*****

「うわあああん、仕事がんばっでねぇ」

別れの時も兄さんは前みたいに泣いていた。

「大丈夫だよ、また来てくれるよね」

「もぢろんだよぉぉぉ!」

今度は私が兄さんを見送る番だ。

電車の扉がしまる。

兄さんは泣きながら、私に手を振る。

そんな兄さんを私は追いかけて、叫ぶ。

「大好きだよーー!!卓也さん!!」

Fin.

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