通話で想像しながら (Page 4)
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「…か。…ずか?…すずか?」
私を呼ぶ彼の声が遠くから聞こえる…気がする。
「涼花!…起きた?」
私を呼ぶ声にハッと目を覚ました。
「え?貴明…ごめ、寝ちゃった?ほんと、ごめん…」
しどろもどろな返答をして彼に笑われた…
「あはははは、涼香…いったら気絶したみたいに何も答えなくなっちゃって…ちょっと心配したわ。失神したの?」
「うぅ〜全然分かんない…」
「じゃあ、失神したんだ。気にしないで良いけど、寝る前にちゃんとお風呂入り直さないとだめだよ?」
確かに体は汗だらけで気持ち悪い。通話終わったら、シャワーだけでも浴びて寝なきゃ…なんて考えていると、彼が口を開いた。
「あ、そうだ!再来週、そっちに帰れるよ!」
「え?本当に?」
「仕事の都合が付いたからさ。だから、今日の何倍も色々するからちゃんと体力温存しておいてね?」
再来週が楽しみだけど、不安のが大きいかも?
Fin.
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