マッチングアプリで美味しいやつを引きました。 (Page 2)

「はい?」

「弄ばれて捨てられるばかりだ。もううんざりだった。それでアプリに手を出してしまった。だけど」

「だけど?」

「普通の女は背中の絵を見て逃げる。どうせ逃げられるならさっさと見せて是か非か決まるほうが楽だろう?そういうわけだ」

「なるほど。そういうわけか」

「それでどうなんだ。いちごは」

「…」

いちごは自分の中に燃え上がり始めた焔(ほむら)に自分でも驚いていた。

なにこれ。なに。いま私何を感じて―。

 「燃える!!」

「は?」

「これはもう堕ちて行ってもいいかってくらい燃えてるあたし」

「はい?」

「アプリで出会う男たちなんて8割が人畜無害すぎる童貞ちゃん、後の2割が妻子持ちのあばんちゅーるやらを期待している脳に蛆がわいている男よ!

ここにきて大当たりを引いた感じ。

シャイで女に傷ついていてやけっぱちでマッチングアプリに登録したイケメンやくざ。

美味しい!

ギャップありすぎててこれはもう何味かわかんないけど美味しい!」

 「ど、どうしちゃったん、ですか。いちご、さん」

いちごはトシキの腕を思いっきり引いた。

いちごはトシキをベッドに押し倒す。

「え、ええ」

トシキは切れ長の目を大きく見開いてトシキの上にまたがるいちごを見つめていた。

 「あたし本名は麗香っていうの。私にはもったいない名前でしょ。あと24つってたけど28歳非正規OL。毎日会社と家の往復で唯一の趣味がマッチングアプリで男を釣ること。ろくなの釣れないけどね」

麗香はさっさと服を脱いで下着だけになった。

黒いブラごしに盛り上がった乳房にトシキがつばを飲み込んだ。その反応がまたかわいい。

「フロントホックなのよ、外して」

トシキは恐る恐るホックに手を伸ばす。毬ほどの大きさもある乳房があらわになった。

「きれいだ。麗香さん」

「それしか言えないの?」

「すみません」

「まあいいわよ。さあ」

「でもシャワーも浴びてないし」

「あんたやくざのくせに細かいこと気にするわねえ。ケダモノみたいなセックスできないの?」

「いや人間だし」

「ああもう。こりゃ玄人にいじめられるはずだわ」

麗香はトシキのあごを手でしゃくりあげると、その唇にかみついた。

キスをしながら彼の手を掴み乳房へといざなう。

トシキは最初は躊躇していたがそのやわらかい乳房をやんわりとつかむとゆっくりもみ始めた。

「麗香さん」

トシキは目を潤わせながら麗香を見上げ二つのふくらみをやんわりやんわり揉みしだく。

それから少し強めに彼女の乳房の片方を掴むと舌を乳首に伸ばした。

「ん」

トシキは麗香の乳首をチュッと吸う。

最初はおどおどとしていたがしばらくすると咥え込むように乳首を含んでしゃぶり、固くなったら歯を立てる。

「ん」

麗香の背中が快感で泡立つ。不意にトシキは乳房から顔を離すと身を起こした。

「キャッ」

麗香は仰向けにベッドに倒れこんだ。

「…まったくよお。おもしれえな」

いきなりトシキの雰囲気が豹変した。

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