キャバ嬢とホストの甘くて淫らな1日 (Page 2)
「アイナちゃん、今夜このあと空いてる?」
何?私を口説いてんの?
「今日は仕事が終わったら友達と飲みに行くので空いてないですぅ」
「それ、キャンセルしちゃいなよ!僕と一緒に遊ぼう!お小遣いもあげちゃう」
ハッ?何言ってるのこの人、誰がいくか!
「ごめんなさい。誘ってくれて嬉しいんだけど、今日はちょっと…」
「ええ…じゃあ明日はどう?」
「明日も予定があって…」
「じゃあ明後日は?」
「明後日もちょっと…」
すると客はアイナの太ももを触り出した。
「ちょっ…!何するんですか!」
「いいじゃん、これくらい。減るもんじゃないし」
そして肩にも触れてきて揉むように肩を触る客。
プッツンと切れたアイナ。
「おい、ハゲ!大人しくしてたら調子に乗りやがって!誰がお前みたいなキモいやつと遊びに行くか!それと私の身体に気安く触るな!」
「な、なにぃ?キャバ嬢なんて男と寝てナンボの世界だろ!金やるって言ってんだからホイホイ付いてくればいいんだよ。何カマトトぶってんだよ!」
この客…マジで最悪…
キャバ嬢は寝てナンボ?お金のために付いてこい?
私は1度も枕営業なんてしたことない!
言い返そうとしたが、支配人に止められた。
「お客様、どうかされましたか?」
「この女が急にキモいとか言ってくるんだけど」
ハァ?本当何言っちゃってるの?省略し過ぎだし!
「これはこれはうちの者が失礼なことを申しまして、大変申し訳ございませんでした」
深々と謝る支配人。
「ちがっ…」
「ほら、アイナも謝りなさい」
支配人に促され、しぶしぶ頭を下げたアイナだった。
その客は謝罪に満足して帰っていったが、アイナは支配人に事情を話すも、
「どんな理由であれ、お客様を怒らせてはいけない。それでも怒らせてしまったのなら謝罪すべき」
そう支配人に諭されたが、納得のいかないアイナは涙した。
こぼれ落ちる大粒の涙で店に出るのは不可と判断され、アイナは帰された。
むしゃくしゃして家に帰る気分になれず、アイナの足はカイトのいるホストクラブに向かっていた。
「3日連チャンになっちゃった♡」
カイトは泣き腫らしたアイナの顔を見たが、それについては何も触れず
「いらっしゃい、お待ちしてましたよ、お姫様」
そう言って、おでこに軽くキスをした。
この優しさにまた涙が出そうになった。
カイトは特に何も聞かず、黙ってアイナの隣に座っている。
アイナは豪快にドンペリを何本も頼み、勢いよく飲み干していく。
そしてアイナは寝てしまった…
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