子ども扱いしないで。卒業式に抱え続けた想いを… (Page 2)
・・・。
「好きだよ。」
「私も・・・」
言いかけた返事は、春彦さんの唇に塞がれた。
心臓がバクバクする。この音、聞かれちゃってるのかなぁ・・・。
頬が熱を帯びると、春彦さんの舌が入ってきた。
あっ、どうしよう・・・恥ずかしいのと熱いので、私、死んじゃうかも・・・。
苦しい・・・。
「ん・・・。」
甘い吐息とともに、唇が離れた。
「あっ・・・!ごめん。つい、止まらなくなっちゃって・・・大人げないな。ごめんね。」
「いや、違うんです。こういうの初めてだから、その・・・」
「初めて?」
「はい・・・。だって、春彦さんのこと、ずっと好きだったから・・・。」
「・・・。」
「あ、やっぱり、ひきますよね・・・。18でキスすらしたことないなんて。」
「ううん。・・・すっごい嬉しい。それに・・・」
「それに・・・?」
「もっと、ちゅうしたくなっちゃった。」
再び、ぎゅっと抱きしめられる。
さっきとは違って、啄むだけ。
はむはむするだけの可愛いちゅう。
春彦さん、優しいなぁ。
でも、やっぱり恥ずかしい。それにちょっと・・・
唇が離れた。
「ふふっ。美雪ちゃん、可愛い。」
春彦さんの唇が今度は、私の耳をはむはむする。
「ほっぺは真っ赤だし、目もトロンってしちゃってる。」
「・・・。」
「気持ちいい?」
あっ、言っちゃダメ・・・。
「ねぇ?気持ちよくなっちゃったの?」
春彦さんの意地悪・・・でも、春彦さんに嘘なんてつけないよぉ。
こくん。と頷く。
「ふーん。そうなんだ。じゃあさ、もっと気持ちいいことする?」
「・・・。」
「美雪ちゃん?」
「・・・。」
「あ・・・、ごめん。怖くなっちゃったよね・・・。」
「いや、違います・・・ただ、その・・・」
「その・・・?」
「私、初めてだから、その・・・春彦さんが気持ちよくなれないかもって思って・・・」
「・・・。」
「・・・。」
「もー、そんなこと気にしてたの?」
「え・・・」
「美雪ちゃんの初めて、もらえるんだから、気持ちいいに決まってるでしょ。」
「でも・・・」
「美雪ちゃんは初めてなんだから、気持ちよくなることだけ考えればいいの。」
「・・・。」
「返事は?」
「はい。」
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