私のバストはHカップ…初エッチ直前、彼の一言で恋心に急ブレーキ!?

・作

周りからの大きな胸への視線が原因でなかなか彼氏ができなかった私。そんな私の心を笑顔で溶かしてしまう優しい彼と付き合い始め、今夜ようやく一つになります…!ところがベッドイン直前、彼からの言葉で悶々とするはめに…。

涼太とは付き合って二ヶ月目。

就活に備えて参加した講座で出会い、クリクリした目が印象的だなと思って気になっていた存在だった。

そのテンポのよいトークで虜になり、二人だけで会うようになった後は予想外の紳士的な振る舞いにときめき…。

そして出会って一ヵ月後。

ついに、私は涼太の彼女として彼の隣にいる。

二十歳を超えてやっとできた、人生初の恋人だ。

どう振舞えばよいやらあたふたとする私に、涼太はどこまでも優しかった。

電話もラインも毎日くれた。

私の数ミリ短くなった前髪や磨いた爪など、ささいな変化もすかさず褒めてくれた。

私はどんな時もとびっきりの笑顔で包んでくれる涼太に完全に心を許した。

そして今日、とうとう身体までをも許すのだ…。

今私達は繁華街のラブホテルにいる。

恥ずかしさに俯きながら一緒にシャワーを浴びた。

ふかふかのベッドの上、ガチガチになる私に涼太はいつもの輝く笑顔を向けてくれた…。

ああ、涼太って太陽みたいだなあ…。

と思っていたところへ涼太がこう言った。

「ねえ、葵。大きな子って感じにくいって本当?」

私は思い切り目を泳がせながら言った。

「…えーと。い、今なんて?」

「うん、あのね!大きい子って感じにくいって本当?って言った!」

涼太は真面目な顔をしてそう言った。

って、何さらっと言ってるのよ!

ここで黙っていてはだめだと私は自分を奮い立てる。

「えーと、大きいって何が?」

思わず声が上ずってしまったが涼太は元気一杯に返してくれる。

「葵のおっぱい!」

あーやっぱりー…。

思春期からの胸に関する思い出が蘇る。

中学生の頃にはすでにEカップくらいだった記憶がある。

中学、高校とエスカレーターの女子校だったのでそれほど意識する場面はなかったが、大学に入ると周りからのあからさまな視線がしばしば気になるようになった。

私の胸は順調に成長し、現在Hカップだ。

初めての彼氏が20歳を超えたのもこれが原因の一端だ。

周囲の男性から注がれる胸への視線…。

警戒してしまうのも仕方ないと言える。

そんな私の心を太陽のように溶かしたのが涼太の笑顔だ。

でも…。

「えーと…。人から触られたことないからわかりません」

俯きながらの私の言葉に、涼太は嬉しそうに笑った。

「そっか。葵は彼氏できたことなかったんだよね。じゃあ俺が葵のおっぱいに触る第一号ってことだね。すごく嬉しいなあ」

さっきからおっぱいおっぱい連呼しないでほしいんだけど…。

私が胸をコンプレックスに思っていること、気づかないのかなあ。

悶々としている私を、涼太が無言で抱き締めた。

「え…」

心地いいな、と思えるくらいのいつもの優しい抱擁。

涼太の体温を感じる。

これをされると、私はどんなに落ち込んでいても簡単に立ち直れてしまう。

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