私を大人にしてください (Page 5)
「…やべ」
「え?」
「ゴムねぇ」
「私ある。さっき買ってきた」
起き上がってバッグを漁ると、そこからコンドームの箱を取り出した。
「…お前マジで」
「私島さんに抱かれるためにここに来たんだよ?持ってくるに決まってる」
「…あぁ、そうかよ」
「島さんの部屋になくて、嬉しいよ」
ニコッと微笑むと、島さんは余裕なさげに自分の頭をクシャクシャにした。
「俺お前に遊ばれてる気がするわ」
「フフッ」
島さんはいきなり、私に深くキスをした。
「ん…っ」
「入れるぞ、沙耶」
いつの間にか、私の手に箱はなくて。島さんは私を支えながら、優しく押し倒した。
「ぅっ」
ゆっくりゆっくり、島さんが入ってくる。圧迫感に、声が漏れた。
「痛いか?」
「…思ったよりは平気」
どうしても、眉間に力が入ってしまう。島さんはそんな私の耳をペロリと舐めた。
「ぁ…っ」
耳を責めながら、指先で乳首を転がす。私の中で島さんの熱くて硬いものが脈打ってるのを感じて、余計に敏感になる。
「…すげぇ濡れてきた」
島さんは息を吐くと、ゆっくりと律動を始めた。痛みより気持ちよさの方が勝って、勝手に声が漏れた。
「ぁっ、あん!あぁ…っ、島さん…っ」
「沙耶…っ」
私の反応を見た島さんの腰の動きがどんどん速くなって。それに合わせて私の声も大きくなっていく。
「島さん…っ!気持ちいいよぉ…っ」
「はぁ…っ、俺も、気持ちいい…っ」
「あぁん…っあっ…ふぁ…っ」
「沙耶の中、マジでやば…」
「好き好き、島さん大好き…っ」
「今…言うなって…!っ」
島さんは一層腰の動きを早めると、グッと押しつけた。荒い呼吸を繰り返しながら、私を抱き締める。
「…早」
「え?」
「何でもねぇよ」
「気持ちよかった、島さん」
「抜きたくなくなるから、んなこと言うな」
「ヘヘ」
嬉しくてニヤけると、島さんは頬っぺたにチュッとキスをして。
「好きだ、沙耶」
もう一度キツく、私を抱き締めた。
Fin.
レビューを書く