おにいちゃん、いけないことして (Page 2)
近くのコンビニで歯ブラシや下着など必要な物をそろえ、お兄ちゃんの家へ向かった。
割ときれいなアパートで、大きくはないが、清潔な感じがした。
階段を上がり、手前から2番めのドアの鍵穴に鍵を挿す。
「はーー!ここがお兄ちゃんの家かあ」
「散らかってても文句言うなよ」
ガチャンと鍵が開く。
「言わないよ。わたしの部屋のほうが汚いと思うし」
「それはそれでどうなの」
「おじゃましまーす!」
「聞けよ」
開いた扉からするりと入る。
手狭なワンルームだが、よく整理されており、モノトーンで統一された家具がおしゃれな雰囲気を作り出していた。
「えっ!めっちゃきれいじゃん」
「あんまジロジロ見んなよ」
はずいだろ、と冷蔵庫に食品をしまいながら、お兄ちゃんがいう。
「すごーい!」
お兄ちゃんのベッドにボスンッとダイブする。
「なんか適当に作るからくつろいどけ……って、もうくつろいでるな」
ベッドに寝転がり漫画本を開くわたしを見て、お兄ちゃんは堪えきれず、ぷっと吹き出した。
「シャワーも浴びてていいから」
ぽんぽんと頭を撫でられ、お兄ちゃんは台所へ歩いていった。
とてもドキドキしました!
匿名 さん 2020年6月4日