彼女の淫らスイッチ (Page 2)

「……入れてあげるね」

「あ、ああ……て、哲…也…」

哲也は亜子の中に指を埋めていく。抵抗は多少あるものの、その中はあっけなく哲也の指を飲み込んでいく。まるで別の生物のようにうごめき、美味しそうに指をくわえた。二本、三本と数を増やすと、中指で中の壁を爪で擦った。

亜子の目が見開き、快感の波に耐えようとシーツを握りしめた。もう焦点も合っていない。それほど亜子は快楽に支配されていた。哲也はそんな亜子を見るのが大好きだった。ふわりとした雰囲気の亜子が、艶めかしい視線で自分を見つめてくるとゾクゾクした。

「も、もう……い、イク、イっちゃう!イカせて!」

「待ってね、もっと、壊してあげるから」

哲也は自身のスラックスとTシャツを脱ぐと、残されていた亜子の上着も脱がした。

胸の頂を舐めながらゆっくりと亜子の中へと自分の昂ぶりを押し込んだ。亜子の顎が上がり甘い声が漏れた。哲也は亜子の唇をふさぐようにキスをすると、激しく腰を打ち付け始めた。

「ん!んん、んんっん!ん!」

「ん…はぁはぁ……亜子、好き、んっ、愛してる」

時折亜子の耳元で愛の言葉を囁くと、亜子の中がぎゅっと締まる。容赦ない哲也の腰遣いに亜子は目尻から涙を流す。

哲也は亜子をうつ伏せにすると、腰を引き寄せてより一層激しく腰を打ち付けた。亜子は枕に顔を押し付けて、声を必死で抑える。

そんな亜子が可愛くて鳴かせてやりたくなり、背骨の凹みを指の腹で撫でながら微笑んだ。亜子は背中も弱い。一層甲高い声で鳴いた。

「も、イク!ああ、あ、哲也!」

「お、俺も……もう……くっ!ふ…」

二人は同時に果てた。亜子の上にしばらく覆いかぶさっていたが、自身を引き抜くと亜子の隣にドサッと身を投げた。

哲也は腕で額の汗を拭くと、亜子の乱れた髪を耳にかけてあげた。亜子はイった余韻で今は動けないようだ。亜子の瞳は蕩けており、哲也はセックスで満足させた喜びを感じた。

「さっき、愛してる……って言ったよね?」

呆然としたまま亜子が呟いた。実は愛していると言ったのは初めてのことだった。自分でもわからないが、突然愛していると言いたくなった。自然と涌いて出た言葉だった。哲也は恥ずかしさから笑ってごまかした。

「……え?どうだったかな?もう一回聞きたい?」

「やだ。ずっとエッチする気でしょ?……バカね」

亜子は哲也の頬に手を伸ばして軽く叩いた。哲也の耳元に顔を寄せると、小さな声で「私も愛してる」と囁いた。

Fin.

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