秘密の代償。本当の夜はこれから…。
会社で課長と不倫関係にある絵梨花は、ある日ラブホホテルから出たところを同僚の隼人に見られてしまった。「黙っててほしければ、俺の相手もしてよ」と言われた絵梨花は秘密を守るために隼人の出した条件を飲むことに…。
「じゃ、またね。おやすみ」
『おやすみなさい』
ラブホテルを出てキスを交わし別れる男女。
課長の川田と部下の絵梨花だ。
互いに結婚し、家庭がありながらも、夫婦仲の上手くいっていない者同士で寂しさを埋めるために体の関係を持ってしまった二人はズルズルと不倫関係を続けていた。
そんなホテルからの帰り道…。
「絵梨花ちゃん」
『隼人さん!お疲れさまです』
絵梨花に声をかけたのは、同じ部署で働く上司の隼人だった。
「単刀直入に聞くけど、絵梨花ちゃん川田課長と不倫してるよね」
『いや、何かの間違いじゃ…』
「これ見ても言い訳できんの?さっきたまたま見ちゃったんだよね」
隼人が絵梨花に見せたケータイの画面には、ラブホテルの前で抱き合いキスを交わす絵梨花と川田の動画が再生されていた。
『いや…あの…これは…』
言い逃れのできない証拠を突きつけられ、動揺を隠せない絵梨花。
「会社にも家庭にもバレたら困るよね?」
『…』
「黙っててほしければ、俺の相手もしてよ」
動揺し、困惑する絵梨花の耳元で悪魔の囁きをする隼人。
「どうする?まぁ絵梨花ちゃんが選べる選択肢なんて一つだけだと思うけど」
『…わかりました』
不倫関係を知られるわけにはいかない絵梨花は隼人の条件を飲むことを決め、ついさっきまで課長と過ごしたホテルへと再び足を踏み入れるのだった…。
*****
部屋に入るなり、早速絵梨花の服を脱がせていく隼人。
雪のように透き通る白い肌に、薄いオレンジ色の下着姿で恥ずかしそうにする絵梨花を見て、隼人は激しく興奮を覚えた。
本能のままに、絵梨花をベッドに押し倒す。
「たまんないや」
絵梨花の瞳を見つめながら、彼女の柔らかな唇を塞ぐ。
舌先を侵入させ、絵梨花の小さな舌を絡め取る。
『ん…っ』
ぴちゃ、ぴちゃと音を立てながら絡み合わせると、互いの身体には、疼くような甘い痺れが込み上げてきた。
「すげェ興奮する。絵梨花ちゃんみたいなイイ女、悪いけど川田課長にはもったいなさすぎる」
欲情をむき出しにした声色で、絵梨花の耳朶を甘噛みした。
耳元、首筋、と舌を這わせながらチュッと吸い付いて紅い花を咲かせていく。
『ぁ…ああ…ンッ…っ、跡つけちゃ、ダメですっ…んっ…』
甘い吐息を上げながら、真っ白なシーツをぎゅっときつく掴む。
「ダメとか言われると余計やりたくなるんだよね」
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