リクエストにお応えして
美佳の彼、敏明は変わった性癖の持ち主である。美佳が自分以外の男に抱かれるのを見ると、ひどく萌えるというのだ。大好きな敏明のために、美佳は今日も敏明が連れてきた男とホテルでセックスすることになる。
「危ない危ない。24歳か。僕、25歳以上の女は抱かない主義なんだよね」
そう言うと男は笑った。
男の突き出た腹の肉がゆさゆさ揺れて、口内からかすかにどぶ川の水に似た匂いがした。
「良かった~ご期待に沿えて」
男は歳の頃は40半ば。
ぷっくりとした大黒様体形だがちっともありがたくないのは釣り上がった陰険な細い糸目と団子鼻とあばたとシミが目立つその顔のせい。
敏明ったらまた強烈なキャラを連れてきたわね~とあきれながら私はブラウスを脱いだ。
ポロンと飛び出したブラ越しのDカップに細い男の目が見開いた。
「い、いいのかい?ほんとにただで」
男は口からよだれをぼたぼたこぼしそうな様子で私の胸におずおずと手を伸ばしてきた。
「いいって言ったじゃない。私セックスが大好きなのよ」
私はブラのホックを外す。
とたん男がのしかかってきて、私はホテルのベッドに押し倒された。
男が私の乳房に吸い付く。
じゅるじゅるじゅぱじゅぱと下品な音を立てて。
この音もちゃんと聞こえるのかしら。
音までは届きにくいか。
壁の向こうにいる敏明には。
私は陰険大黒おじさんの背中に手を回す。
背中に毛が生えていて手のひらに当たってぞっとした。
「んっ。んむ。んん」
おじさんはもう私の乳房に夢中で赤ん坊みたいな声を上げながら乳首にしゃぶりつき吸いついてくる。
「あ、あん、やん」
私は甘い声を上げる。
*****
「他の男にいいようにされる美佳を見てみたいんだ」
ある日恋人の敏明がそう言いだした。
連れ込まれたのは一見普通のホテルだったがちょっとした仕掛けがあってマニアの間では有名なところ。
隠しカメラが部屋に仕込んであってそれを鑑賞するスペースが別室にひそかに設置されているのだ。
最初はもちろん抵抗があった。
でも私は敏明に夢中で彼の願いならなんでもかなえてあげたいと思うほど夢中で。
敏明が連れてきた男に、抱かれた。
男との行為の後、敏明は
「最高だったよ」
と言って私を情熱的に抱いてくれた。
その時のセックスは最高に気持ちよかった。
*****
以来、時折このプレイが私たちふたりの営みに加わった。
気になるのは敏明が連れてくる男がどんどん「難あり」な感じになってくることで、敏明はどうやら他の男では満足できなくなって他の「醜い」男に私がいいようにされるのに興奮を覚えるようになってきているらしいことだ。
私としてはあまり度を越えたレベルの男が来ないことを祈るばかりだが、鏡の向こうで普段クールな敏明が腰を浮かして興奮しているかと思うとそれはとても面白いことだしこの後のセックスは最高に燃えるのでまあいいかと言ったところだ。
「んん、きみのオッパイほんとに大きくて綺麗だね。顔がうずまる。んーやわらかくて気持ちいい」
男は唾液をこぼしながら私の胸に顔をうずめ、指でこりこりと乳首をいじり始めた。
「んん。や。あん」
目を閉じれば敏明に乳首をもてあそばれてるのと同じで、私の中心はジュンと潤い始める。
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