二度目の初夜は淫らに犯され
昭和初期。子供が産めず里に帰された早苗は初老の一雄のもとに嫁がされ絶望していた。さらに初夜の床で一雄は早苗に屈辱的な命令をする。無力な女早苗はそれに逆らうすべも知らずただ夫の言うなりに辱めを受けるしかなかった―。
時は昭和初期。様々な出来事が起こり、国も慌ただしくなっていた頃。
世間は相も変わらず騒がしく、一方その女―早苗は世間の喧騒とは関係のないところで悲嘆に暮れていた。
*****
新婚旅行先の布団の上で夫となった男の命じるまに早苗は浴衣の前をくつろげていた。
下着はすでに脱いでいる。早苗は顔を背け脚を広げた。
夫の一雄は彼女のかたわらで早苗の痴態をただ見ている。
「もっとだ。もっとを脚を広げて」
20歳近く歳上の夫・一雄は抑揚のない調子で言った。
「お許しください」
早苗は涙をこぼした。
これが私にふさわしい再婚というものか。
子供も産めず生家に帰された女の末路は初老の男のおもちゃになるしかないというのか。
「ウ…」
一雄は早苗の慟哭に感じるところなどないように思える。
彼は早苗の膝に手をかけるとさらにグッと脚を開かせた。
「いやっ」
早苗は脚を閉ざそうとするが一雄はそれを許さない。
一雄は早苗の股に顔を近づける。
股間にフッと息がかかって早苗は不快な鳥肌を立てた。
「処女のような性器だな」
一雄が言った。
どういう意味だろう。
一雄が顔を上げる。
怜悧なその面立ちは、端正とも言える。
が、整った顔というものは得てして何を考えているか分からりにくいものだ。
「前の夫との初夜はどんなものだった」
早苗は顔をしかめた。何を聞きたいのだろうこの男は。
「答えなさい」
男の冷たい声。
早苗はカッとなった。
このような辱めを受けながらさらに言葉でなぶるつもりか。
「…お知りになりたいですか?ひどいものでしたよ」
早苗は言葉を続ける。言葉の響きに自然と怒気が含まれてくる。
前の悲惨な結婚。男の身勝手。女の無力…。
「痛い痛いやめてやめてと言ってもやめてもらえず、内股は血でベットリ!」
早苗はやけになってまくしたてた。
「その後のまぐわいも似たようなものか」
一雄は平然としている。
その表情が癪に障る。
「ええ!私は夜が大嫌いです!このように股を開かされいたわりも何もなく性欲のはけ口にされる。あなた様もそうなのでしょう。どうぞさっさと済ませてください」
一雄がふっと小さく笑った。
「なにがおかしいのです」
「威勢がいいではないか。私のもとに来た時からずっとここまで、こわばった表情で目も合わさなかった女が。面白い」
「面白い?と?」
「ああ、控えめな立ち振る舞いをしていながらうちはすこぶる勝ち気ではないか。女として花開いたときにはいったいどうなってしまうのか先が読めない。面白いよ。早苗」
そう言うと一雄は自分の指をしゃぶり、その指を早苗の股間に滑り込ませた。
「何をする気です。あ!」
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