だから、今からお前を寝取る (Page 2)
恋愛情報サイトによると、別れる原因にセックスレスやセックスのマンネリがあるらしい。菜々はこれには大層ショックを受けた。何故なら心当たりがあるからである。
菜々は何度も「今日は私が春樹を満足させる!」と春樹とのセックスに挑んだが、悔しい事にことごとく返り討ちにされて来た。
最初こそ積極的に責めることが出来ても、一度イくとヘロヘロになってしまうのである。そこからはもう春樹に主導権を握られてしまう。最終的には右も左も上も下も分からない状態になるまでグズグズになってしまうのが常だ。
今のところ春樹は菜々を抱いてくれる。でも、飽きてしまったらどうだろう?性欲が強い春樹は、もっと積極的で、テクニシャンな女の方に行ってしまうかもしれない。
(どうすればいいの…)
菜々は思わずグズっと鼻をすすった。その時だった、ある見出しが菜々の目に入ってきたのだ。
『マンネリ解消への道!アナルセックスへの挑戦!』
その馬鹿みたいな見出しは、今の菜々には輝いて見えた。手っ取り早くマンネリを解消するには目新しい事をすることが一番だ。こうして菜々は、アナルセックスへの決意を固めたのである。
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菜々の目の前には、色々な形、質感をしたピンクの物体。大人のおもちゃと呼ばれる物があった。
手に取って見ると分かるが、パステルピンクだったり丸っこかったりで案外可愛らしいものばかりだ。
この女性側の心理的負担を減らそうとする工夫が、「本気度」を感じさせてしまい、菜々はどうしようもなくソワソワしてしまう。
菜々は頬を両手でパン!!と叩いて恥で挫けそうな心に気合を入れた。腸内洗浄という第一段階はもう済ませた。後はもう入れて解すしかないのだ。
春樹は今夜は会議で遅くなるらしいので、絶好のチャンスだ。
「よっし!がんばるぞ!」
これも春樹との明るい未来のためだ。その為なら菜々はどんな恥でも忍ぼう。そのくらい、春樹のことが大好きなのだから。
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