深夜のコンビニのトイレで、興奮した彼氏に焦らされ後ろから激しく突かれて (Page 3)

「美湖、……後ろ、から、いい?」

「……うん」

促されるまま壁の方を向いて固定された荷物のフックを掴むと、武史は壊さないでくれよとふざけながら首筋に唇を押し当てる。

そのささやかな熱に腰の奥が熱くなり、私は吐息を震わせて脚を開き、少しだけ腰を突き出した。

「美湖、……大好き」

「……あぁ、ぁ、……武史、はぁ、あっ、ん、も、もっと奥まで、入れ、て、……ぁ、アァ、武史――、はぁ、アッ」

「愛してる、美湖……、来てくれて、嬉しい」

ぬるぬると焦らすように秘部を滑った性器がゆっくりと入ってくる。

もっと激しい挿入を期待していた身体がぎゅっと締め付けるが、武史は焦らすように胸を揉み、首筋にキスしながら出し入れを繰り返した。

足りない刺激に腰を押しつけるが、武史は身体を引き、だめだよ、と囁く。

「もっと熱くなってからじゃないと感じないだろう?」

「やだ、武史、もっと激しく、……っ、やだぁ、足りな、い」

「すごい、ぎゅうぎゅうに俺を締め付けて、もっとくれって、中が動いてる。美湖はセックスが好きだよね。……それなのに放っておいて、ごめん。あぁ、俺が欲しくて中、もっと濡れちゃってる」

「あぁ、武史、動いて、お願い、動いて……、ぁ、そう、そうじゃ、なくて」

ぬるぬると出入りする性器は浅いところばかりを突いて、欲しい奥まで入ってくれない。

焦れったくて下肢に力を込めるが、肩にあごを乗せた武史は胸を柔らかく押し揉むだけだった。

下腹に溜まった切ない愉悦に自然と涙が浮かんだ。

「美湖……、俺のこと、奥までほしい?」

「ほし、ほしい、から入れ、て、……もっと激しく、してよ、これじゃ、足りない、から」

「俺は気持ちいいよ。先端をぎゅっとされて、もう少しで出しちゃいそうだ。……でも足りないよね」

「武史、いじ、意地悪しない、で……、あぁ、も、ひどい」

高められるだけ高められて感じたいのに、もどかしい刺激だけでおかしくなってしまいそうだった。

奥をぐちゃぐちゃに突いてほしかった。

フックを掴みながら藻掻くと、武史は服の上からしこった乳首をぎゅっといきなり押し潰した。

「あっ!」

「美湖、そんなに大きな声を出しちゃだめだよ。……ほら、気持ちいいでしょ?」

服越しにまた胸を押し潰され、達せられない切なさだけに手足がばたつく。

美湖、大好き、と囁いた武史がぐっと腰を密着させ、硬い性器の切っ先が腹の底を抉った。

電流のように走った悦楽にびくっと震え、待ち望んだ愉悦にきつく締め付けるが、今度は奥まで入ったまま動いてくれなかった。

中で感じる武史は覚えているよりずっと大きく、小さく震えているが、それだけだった。

物足りない切なさに息が震え、私は思わず大きく首を振った。

「あぁ、……も、武史、お願い、だから」

「すごい、ぬるぬるの中が絡みついて、きつく締め付けてくる。この中で動いたらすごく気持ちがよさそうだ……、そろそろいい?」

「も、いいから、動いてお願い、おかしく、おかしくな――ひぁ!っ、あぁ、あっ、武史、んぁ、はぁ、やっ、アッ、やだ待って……!イった、イった、から……!」

突然、始まった律動は恐ろしく激しかった。

腰を掴んだ武史が奥へ奥へと抉りながら時折、浅いところを集中的に擦り、かと思えば腰を密着させたまま私の中をめちゃくちゃに掻き回す。

動かれた直後、達した私は頭の中が真っ白になって壁に頭を押しつけて全身を巡る愉悦に震えたが、武史が感じ入る中で動き続けて、強烈な法悦に何を口走っているかもわからなかった。

「美湖、あぁ、すごい締め付けて、る、でももっと奥がいい、んだろう……っ」

「ちが、違う……っ、待って、やだ、またイっちゃ、ぃ、あぁ……、やだ、も、すごい、……武史、武史……!」

壁に押しつけられ、逃げ場もなく後ろから突き込まれて瞬く間に達してしまい、爪が壁を引っ掻いた。

頭の中に満ちた悦楽に浸ろうとしても、武史がまた感じるところをひたすらに突いて悪寒めいた心地よさに襲われ、涙がぼろぼろとこぼれる。

「あぁ、……ごめん、美湖、……中、出す、よ。……ぁ、美湖……ッ」

「はぁ、あっ、武史……!」

力強い腕に抱き締められ、卑猥な動きで腰を揺すった武史の性器が中でびくっと震えた。

同時にまた切っ先に奥を突かれ、私は愉悦に飲まれながら彼の名前を呼んだ。身体が熱い。

息が荒い。

そして恐ろしいほど気持ちよくて、私はうっとりと目を閉じ、抱き締める腕に身を委ねた。

「……美湖、大好き」

囁く声に聞き入りながら、大好きと答えて、私は熱い息を吐いた。

ぼんやりとトイレの壁を見つめながらも思わず小さく笑ってしまう。

「タクシー代、武史が出してよ?……ちゃんと先払いしたんだから」

「ぁ、あぁ、……わかった、もちろんだ。もらいすぎだと思うけど、何かほしいもの、ある?」

「のどが渇いたからスポーツドリンク……、あと」

お腹空いたから、と続けようとした言葉は来客を知らせるチャイム音で途切れた。

ヤバいと呻いた武史が、それでも丁寧に身体から出ていって、身なりを整えながらごめん、ちょっと待ってて、と囁き耳にキスして個室から出て行く。

私は壁により掛かりながら小さく息を吐き、トイレでしてしまったことにクスッと笑ってから、帰るために身支度を始めた。

Fin.

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