夫の不倫を目撃した日に痴漢されて、自ら堕ちていく人妻 (Page 3)
そんな言葉と共に、男は開いたドアから降りていく。
私はぼやけた視界で、歩いていく男の後ろ姿を見た。
上質そうなスーツにロングコートを羽織っている。
サラリーマンだろうか。
思っていた以上に若そうな男だった。
(私も早く降りて、駅員さんに言わなきゃ…)
そう思うのに、身体は全く動かない。
(通報…するの?)
*****
ふらふらと帰宅し、そのままシャワーに向かう。
「うわ」
下着は驚くほど湿ってしまっていた。
そんな自分に押し寄せるのは、虚しさと興奮だ。
本当に久しぶりだった。
私の身体に触れる大きな手。
中に侵入する、ゴツゴツとした長い指。
そして…
「熱かったな」
押し付けられた男の熱を思い出して、膣内の疼きを感じてしまう。
それを打ち消すように、シャワーを頭から被るのに熱は増すばかりだ。
思わず自分の秘部に触れる。
「まだ濡れてる…」
外にある敏感な場所が、触って欲しいと主張するように熱を持っている。
「そういえば、ここは触られてないっけ」
クリっと右手でそこを転がせば、先ほどの感覚のせいか簡単に快感が押し寄せる。
(もっと、もっと…)
弄る手が自然と激しくなっていく。
左手で胸の突起を転がせば、さらに快感が強くなる。
「ぁっ、あっ…」
シャワーの音に混じる、私の声と別の水音。
「イ…ッく」
きゅんっと膣がしまって、脚に力が入った。
一度イッても、まだ膣内がきゅうきゅうと主張しているのを感じる。
(中に欲しい)
そう身体が叫んでいるみたいだ。
自分の指を挿入してみるけど、私の短い指では全然届かない。
(違う、もっと奥まで)
(もっと深くまで)
あの押し付けられた熱いモノを思い出し、虚しさに笑えてくる。
「何やってるんだろう、私」
疼きが止まらない自分の身体が悲しい。
きっと今頃夫は、あのキレイな女の子の中に入っているのだろう。
ホテルで思う存分に、若い身体をむさぼっているのだろう。
なのに私は。
痴漢の指に興奮して、痴漢の熱を求めている。
「バカみたい」
夫が性欲を発散しているのに、私は?
私だってこうやって、身体が疼くのに。
私だって女なのに。
そう思うとポロポロと、ずっと抑えていた涙があふれてくる。
(悔しいな…)
不倫されてしまう私が情けない。
「私じゃ興奮しなくなったってことなのかなぁ」
そうぼやいて、ふと気づく。
あの痴漢の男は、私であんなにも熱をたぎらせていたのではないか。
(私で興奮してくれたの?)
『続きがしたかったら、また明日おいで』
その言葉がまた耳元で聞こえた気がした。
(夫だって好き勝手やっているのだもの)
(でもあんな誰かもわからない男と?)
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