欲求不満の私を満たしてくれたのは (Page 5)
バイブをまじまじと貴斗が見ている。
「強弱スイッチもない鬼畜設計。本当に初心者用?レビューは話半分で参考程度だよ」
「その…はず…」
サイトにはちゃんと初心者さんでも安心設計って書いてあった。複雑な動きはしないけれど、スイッチが一つで操作が簡単って。何より安かったし。5分ほど動かしてもモーター音がうるさいってことを除けば、変に熱くなったり、焦げ臭くなったりしなかった。ならそれでいいかと。
「もう疲れちゃった?」
「なんで?」
「俺の相手もして欲しいな?好きな男がいるとか、好きな人としかしたくないならそれでもいいよ」
無関心なわけじゃない。けど好きじゃない。だからといって嫌いじゃない。でも、今好きな人はいない。それ以上にまた疼きだした体がもっと快感が欲しいという本能が理性を超えた。
「きて、貴斗」
ベルトを外す音と共にぎっと新しいコンドームのパッケージを噛み切る音がした。私は目が逸らせなかった。貴斗も私から目を逸らさなかった。手早く脱いだ貴斗が、コンドームをかぶせたモノで入り口の浅いところを蜜を纏わせるように擦る。
「もっと、奥欲しい。あっ、はやくっ」
「急かすなよ。言ったじゃん、ゆっくり抱きたいって。和華は快感だけ感じてればいいんだよ」
物足りなさと期待にこぷりと蜜が溢れ出す。その蜜を潤滑油にゆっくりと貴斗のモノがナカにゆっくり押し広げる。
先ほどバイブを飲み込み、あふれ出る蜜で柔らかくほぐれているのに関わらず、感じる圧迫感。熱も脈打つその感覚も。本能だろうか、バイブ以上にぴったりと吸い付いて、きゅううっとナカが締まる。
「おい、聞いてねぇぞ。蛸壺の上数の子天井なんて。元カレよく手放せたな。俺だったら絶対手放さないけど」
最初こそゆっくり馴染むのを待っていたようだけれど、ムカついたみたいな表情と共に律動が始まった。ぐっと腰を掴まれ、バイブでも届かなかった奥に激しく打ち付けられる。
「ああっ、はあんっ、貴斗っ!」
「気持ちいい、和華。俺は溶けそう最高」
「私も、溶けちゃうっ!」
ぐっと最奥を突かれ、余裕のない貴斗の顔にぞくぞくぞくっと快感が駆け上がる。その快感に従順なナカがさらにきゅうっと締まる。さっき初めて感じたはずの深い絶頂が、さらに深くなって戻ってくるのを感じる。体が弾けそうな漠然と怖くなりぎゅっと貴斗にしがみつく。
「あ、だめ、またイクっ!あ、あぁっ」
「俺もイク!」
「あ、ああっ、あーーーっ!」
嬌声と共にがくがくと体震え、ぎゅううっとナカをさらに締めてイクと、短く息を吐くのと共にナカのモノがドクンと脈打つ。震える腕に少し力を込めた。
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