欲求不満の私を満たしてくれたのは (Page 4)
脚を割り開かれ、クロッチ越しにそっと指先が触れた。蜜に濡れたそこはクロッチまでも湿らせ、ぴったりと肌に貼りつき、透けていて、役目を半ば放棄していた。まだ布越しなのに、零れだす蜜は繊維の隙間から滲み出し、貴斗の指先も濡らしていく。
「直接触ってもいい?」
「うん…」
最後の一枚も取り払われて、一糸まとわぬ姿。なんだかそんなあられもない姿を見られてることが急に恥ずかしくなって、身じろぎする。
特に気にする様子もなく、濡れそぼる秘部を指がなぞる。入り口を軽く擦られただけでくちゅりと水音が鳴った。クリを撫でられ、ぞくぞくっと背筋が震える。
「ぐずぐず、大丈夫そう。それとも初めて?ならもっと時間かけないと」
「初めてじゃない…、バイブは初めてだけど」
ふぅんと気のない返事が返ってきた。貴斗が何を思ったのか分からない。昔はもっとこう言語の外側でわかり合っていたところがあった。今はもう言葉がないと分からない。
「力抜け、ゆっくりするから」
耳元で囁かれ、コンドームを付けたバイブがゆるゆると入り口を撫でる。思ったより無機質な感じはしなかった。
ちょっとづつナカを押し広げていく感覚。自分の指では届かないところに当たり、きゅっとナカが締まる。それまで受け入れるだけでいっぱいいっぱいだったナカは新しい快感に目覚めたようにぴったりと吸い付き、バイブを締め始める。
「あ、あぁん、奥気持ちいいっ!」
「視覚にクるものがある。自分で動かして一人でシてみて。見てるから」
頭では見られてるとわかっているのに、私の手は自然とバイブに伸びる。
少し抜くとナカを擦られる感じがして、最初は恐る恐るだった手がだんだん早くなった。抜き差しするたびに蜜が飛び散る感覚がする。けれど、それすら気にならない位夢中だった。
「ああっ、あっ、気持ちいっ!」
「えっろ。擦るだけでどろどろになっちゃって。スイッチいれよっか」
かちっという小さな音と共にバイブが震えだした。強弱スイッチもないような安物だ。どれほどのモノか初期動作見たっきりだ。
「やあぁっ、あ、だめぇっ!あっ、ああっ、イクっ、あ、だめだめ来ちゃうっ!」
思った以上の振動が全身を震わせる。視界が白っぽくなりぎゅっと目を閉じる。
「目、閉じないで。俺の目見て」
ちかちかする視界、貴斗の目に映りこむ私は快感に今にも泣きだしそうだ。力が抜けてバイブに添えてるだけの手に、貴斗が手を重ねぐっと奥まで押し込まれた。
「あああああんっ!」
びくりと身体が大きく震え、背筋が弓なりに反る。初めての深い絶頂に私は大きく息を吐いた。かちりとスイッチが切られ、抜かれるときにまた感じてしまい下腹部がじんわりと痺れる。息を整えるために深く息を吸ってゆっくり吐く。生理的に零れた涙を拭われる。
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