女風セラピストのとろとろクンニ (Page 2)
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「瑞樹さん!」
助手席のドアが開き、ひょこっと顔をのぞかせた。
「ごめんね、待たせた?」
「ううん、さっき来たところ!」
慣れた様子で車に乗り込んでくる。
サラサラの髪に弾ける笑顔が眩しい。
彼の名前は、霧斗。
自称23歳だがそれを証明するものは見せてもらったことはないし、特にそれを求めたりもしない。
「お腹空いた?何か食事していく?」
「ううん。早く2人になりたいな」
本当か嘘かわからないその言葉通り、私は近くのホテルへハンドルをきった。
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「イチゴ、買ってきたんだ。瑞樹さんこの前好きって言ってたから」
「ありがとう!覚えててくれたんだね」
もちろんだよ、と言いながら霧斗はフルーツキャップに行儀良く収まっている大粒のイチゴを口にくわえ、私の口へ運んでくる。
形の良い唇から真っ赤なイチゴが私の唇へ移動すると、甘酸っぱい香りと共に彼の舌が侵入してきた。
甘い果汁が唇の端を伝う。
舌を動かすたびに、ラブホテルの一室にちゅくちゅくと音が響く。
「待って、先にシャワーしたい」
「いいよ、一緒に入ろう?」
そう言いながらも離すつもりはなさそうだ。
ソファに座り、私の身体を自分の膝の上に乗せると再度舌を絡め、息をする隙もない。
やわやわと細い指先が下着の上から胸をまさぐる。
じゅうっと舌を吸われ、思わず背を仰け反らせた。
瞳の奥でチカチカと何かが弾ける感覚。
「今、キスだけでかるくイッたでしょ」
痛いほどに勃起した乳首をくりくりと弄びながら、上目遣いで得意げな顔を見せる霧斗は本当に可愛い。
「も…もぉ、意地悪。シャワーいくよ!」
「ごめんごめん。服、脱がしてあげる」
彼、霧斗は女性用風俗のセラピストだ。
夫とのセックスがなくなって一年が過ぎた頃、急激な虚しさに襲われた。
息子はもちろん、家族が一番大事。
夫のことも人間として尊敬しているけれど、私はまだ女の部分も満たされていたいのだということに気付いてしまった。
その頃女性誌で特集をしていた女風、いわゆる女性用風俗の存在を知った。
SNSでやり取りをしながら、数人のセラピストに会い、霧斗とだけ会い始めてからは数ヶ月がたつ。
女風のキャストはセラピストというだけあり、オイルマッサージから徐々に性感プレイへと移る。
初めの数回こそ霧斗もマッサージをしていたが、今では当然のようにキスから入り一緒にシャワーを浴びる。
私はそれが特別のように感じて嬉しい。
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