年下わんこ系ジムトレーナーと秘密の特訓! (Page 2)

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野中さんが営業しているという個人ジムは駅から近くのマンションの一室にあった。

「よ、よろしくお願いします!」

マンションの中はいつも行っているジムに比べると狭く、そこにいるのは野中さんと私だけ。
完全なプライベート空間そんな空気に少し緊張してしまう私。

「あはは!そんな緊張しなくても大丈夫ですよ!最初なので緩めのトレーニングでいきましょう。さあこれに着替えてください」

そう言って野中さんは私に何かを手渡してきた。
ああ、そういえば野中さんのジムでは着替え、靴、水、プロテイン全て提供してくれるので、手ぶらで来ることができるらしい。
そういうところもポイント高いよね。と私は感心しつつ案内された奥の部屋へと進む。そこで着替えるとのことだった。

扉を閉め手渡されたものを見てみると…
え!?なにこれ?こんなの着るの?

「宮部さん、着れましたか?」
数分後、野中さんから声がかかった。

「え?えっと着れたのは着れたんですが、あのこれ本当にあってます?服を間違えている気がするのですが…」

「あってますよー」

とにこやかな声の野口さん

「いや、で、でも水着なんですけど…それも、すごく布面積が狭い気がするのですが」

「そうです。水着ですよ。宮部さん夏に水着が着たいからダイエットしたいんですよね?なのでこれからは水着でトレーニングしてもらいます。それに布面積が少ければ少ないほど痩せるんですよ」

「え、え、でも恥ずかし――」

「大丈夫ですよ。僕しかいないので誰にも見られません」

「そうですか、そうですよね。大丈夫ですよね」

野口さんに身体を見られるのが恥ずかしくもあるが…
でもダイエットのためなら頑張るしかない!

私は意を決し、扉を開け野口さんの前に出た。顔から火が出ること熱かったが、野口さんが目尻を下げにっこりと微笑んで、

「では始めましょうか!」

と爽やかに言ったので少し安心した。

部屋にはバーベルやダンベル、トレーニングベンチ、バランスボールなどが置かれている。
野中さんは簡単なストレッチを私に教えたあと、トレーニングベンチの前に案内した。

「ではこのベンチに右脚のつま先を置いてください。そうです。で、左脚を後ろに引いて。ええ、そうです。それから腰を下げます」

野中さんに言われた通り腰を下げてみる。
ん、き、きつい!
腰を少し下げるだけでもキツく、すぐにまた元の位置に腰を上げてしまった。

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