彼氏の兄からの愛撫にとける (Page 4)
手早く避妊具を纏ったモノがゆっくりと入り口を擦る。くぷりと音をたてぐっと入り込む。蜜で潤いきったそこ準備万端で初めてのモノでも驚くほどすんなりと受け入れた。
「はっ、キツくない?」
「へーき…」
「熱くて溶けそう、めっちゃ締まる。すぐイきそ」
ナカが馴染むのを待ってゆっくり律動が始まる。今まで届かなかったところを突かれ、きゅんきゅんとナカが締まる。媚びるように吸い付いて離したがらない。
「あっ、ああっ、だめ、すぐイッちゃう!」
「俺もあんま持たないっ」
体中をとろけさせる熱が弾ける場所を探している。
混じり合うどちらのものか分からない吐息も熱をはらんでいく。汗なのか涙なのか分からないものが頬を伝う。
「あ、も、ダメ!ああ、あんっ!イッちゃ、あーっ!」
ぎゅううっと絶頂と共にナカが締まる。
「俺もイクッ!」
息を詰める声と共にナカで脈打ったのを感じ、ぎゅっと俊一さんを抱きしめた。
*****
「…落ち込む。3日は凹む。無理、しばらく浮上できない」
「いや、そんな落ち込まれたり、後悔されると俺が凹む」
「そうじゃない。あんな浮気でバカな男に掛けた年数がもったいなくて凹む。自分の盲目さ加減と馬鹿さ加減に落ち込む。浮かれた自分が恥ずかしくて、消えてしまいたい…」
ベッドの枕に顔をうずめて優二や自分への落胆に落ち込む私の頭を俊一さんが撫でる。
「悪いのは舞香ちゃんじゃなくて優二だから。あいつ変に器用なとこあるから。…まあ、騙されたら泥沼みたいなチャラさのクスだけど」
チャラチャラしてるくせに妙に母性をくすぐるタイプだった。ある意味天性のヒモ体質みたいなところがあったのだ。それに騙されて危うく修羅場という名の泥沼するところだった。二股掛けてる時点で別れ試合はルール無用、反則なしの泥試合だった可能性が高い。
「ほら、落ち込まないで顔上げて。どうせあいつ明日まで帰ってこないだろうし、私物まとめてうちおいで。まあ、ちょっと仕事立て込んでてやや散らかってるけど、人呼べないほどじゃないから」
「なんかそれって、浮気な彼氏から違う男に乗り換えた軽い女っぽくない?」
「それ言うの優二だけだと思うけど。抱くのもかわいいっていうのも惚れた女だけ、俺の言うことは信じられない?」
「これからじっくり見極めさせてもらいます」
けだるい体を起こして、服を着る。私物なんて数えるぐらいかないし、手持ちのバッグで足りるか。一番かさばるものはもう破片になっちゃたし。
「私物まとめてきまーす」
Fin.
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