雨よりも激しく愛して (Page 4)
ちゅっとクリを食まれ、腰が震える。舌が敏感なそこを撫でる度先ほどよりも鋭い快感が駆け抜けていく。溢れ出す蜜を潤滑油にさらに指は激しくなった。
「あ、だめっ、どっちもされたら、イッちゃう!」
「好きなだけイッていいよ。見てるから」
見られてると思うと急に身体がさっきより敏感になった。クリとナカ両方に刺激に翻弄されて視界がかすみ始める。
「あ、イク、イク!イッちゃう!」
ぐっと背が弓なりに反り、反射で丸まったつま先がシーツに引っ掛かる。白く弾けた視界。いつもより一段深い絶頂に、息が上がる。イクと同時に抜かれた指先をぺろりと舐められてその姿にさえどきりとした。ぴりっとさっきとは違うパッケージを開けて、和臣のモノが避妊具を纏い入り口を緩く擦る。
「まって、和臣!さっきイッたばっかり!」
「ごめん、待っては聞けない。俺も限界」
ぐっと挿入された瞬間、少し浅い絶頂が背筋を駆け抜けていった。
「やばっ、きゅうきゅう締まる」
「あ、やだやだっ!なんか怖い!」
脳裏に浮かんだのは怖いだった。なんでかはわからない。そもそもこれが本当に怖いなのかは分からない。けど、なんとなく怖いの2文字が頭の中で明滅する。
「俺が誰より近くにいるよ。ゆっくり呼吸して、大丈夫大丈夫」
頭を撫でられ、頬や瞼に優しくキスを落とされる、瞼を閉じた際にぽろっと涙が一粒だけ頬を伝っていった。涙の跡を拭いながら、ゆっくり頬を撫でられ言われた通り私はゆっくり呼吸する。和臣の首に腕を回す。
「も、大丈夫。動いて、和臣」
その言葉と共にゆるゆると律動が始まった。それこそ最初は私を気遣うようにゆっくりだったのに、いいところに擦れきゅっとナカが締まると同時に激しくなった。がつがつと奥まで突かれぎゅうぎゅうとナカが締まり、指で擦れたいいところを擦られるたびに針のように鋭い快感が背筋を震わせた。
「ああ、またイッちゃう!」
「俺もイキそ」
「あっ、イク!あ、あぁあ、ーーーーーっ!」
がんっと最奥を突きあげられ先ほどより深い絶頂が身体を包む。上げた声は空気を震わせるだけで音にはなっていなかった。
「はっ、あっ」
短く息を詰める声が聞こえた。息が整わないままお互いの呼吸を補い合うかのようにキスをした。
雨は止んでいないのか、波の音に交じって雨音がしている。
「なぁ、千鳥もう一回。もう今日は離したくない」
「いいよ、もっと激しく愛して」
甘えるようにキスをねだった。
Fin.
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