昼下がりのお屋敷は薄暗い (Page 2)
この広い邸内にはいくつか使われてない部屋がある。佐助と会うのはビリヤードとかいうゲームをするテーブルが置かれている一室。その部屋は換気口ぐらいしかなく、窓がないため電球をつけても薄暗い。壁が厚く、声が聞こえることもない。この部屋以外も大体使ってない部屋ばかりで、誰かに見とがめられることもない。
「圭子さん」
「はあっ、佐助」
緑の敷物が敷いてあるテーブルを背に佐助と口づけを交わす。技巧はなくとも必死に絡ませてくる舌、服の上からでも分かる筋肉質でしなやかな熱い身体。逞しい腕がへたり込んでしまいそうな私の身体を支えている。
髪を解かた着物の袷を開かれ、まろびでた胸にむしゃぶりつかれる。
「はぁ、圭子さんはいつでも綺麗だ」
「ああっ、いいわ、好きなだけしゃぶっていいのよ」
佐助の大きな手で形が変わるぐらい揉みしだかれ、期待に痺れる先端に舌が這う。赤く熟れたそこに赤子のように吸い付かれると自分の胸に子供を抱いているように思えてしまう。優しく髪を梳くと、抗議するように甘く噛まれた。
「あぁっ!」
口の中で転がされ、熱い舌が当たるたび腰がずんと重くなる。
帯紐と帯をほどくと、襦袢ごとまくり上げられテーブルの上で大きく脚を開かされた。
「やだ、こんなはしたない恰好…」
甘く笑って、私に口づけながら自身も服を一枚づつ脱いでいく。既に勃ち上がっているそこに手を滑らせる。熱く、固いそれが私を貫いているのかと思うと高揚して、両手で擦り上げる。
「圭子さんっ!」
「…気持ちよくないかしら、ダメね。私、不器用で…」
「いえ、そんなことはなく…」
うっすらと頬を朱に染める佐助が私の手を片手で封じ、開いた手で脚をなぞる。露わになったそこはしっとりと蜜で濡れそぼり、ぬかるんでいる。
瞼や頬に軽く口づけながら、長い指で割れ目をしたから上になぞられる。
「あぁあんっ」
軽く触れられてだけで、全身に痺れが走った。蜜の助けを借り、深く潜り込んだ指先が陰核の裏を擦り上げられどろりと蜜がこぼれる。すりすりとそこを2、3度擦られ視界が真っ白になった。
「あーっ、あぁあんっ」
「大丈夫ですか?圭子さん。気をやってしまいましたか?」
「大丈夫だから、続けて…」
無意識に揺れる腰は次の刺激を待っていた。
とても官能的でした
じっとりとした空気感の中の艶やかさがとても官能的でよかったです。
どうか圭子さんと佐助くんが幸せになれますように。
野良猫 さん 2024年5月28日