ここから先は勤務時間外です (Page 5)
がつんと最奥に穿たれた瞬間、先ほどとは違う快楽が走る。
「あ、あああんっ!あーっ、んああんっ!」
「ポルチオ、良さそうだな。また締まった」
最奥を穿たれるたびに、ナカがきゅんきゅんと締まる。貪欲にその快楽を思いっきり享受し、もっともっととねだる様にうねる。よく知った快感が体の中を走り抜ける。
「あ、もう、だめ社長…、イッちゃう。あ、ああん、も、イク!」
「俺も」
がつがつとポリチオを突き上げられ、ぱちんと視界の端で白いスパークが弾けるとともに、深い絶頂感が体の境界をわからなくさせた。深い絶頂に背中が弓なりにしなる。
「イクッ!ああっ、あーーっ!」
「はっ、キツッ!…くっ!」
ほぼ同時に果て、崩れ落ちそうな体を抱きしめられた。
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うとうとと目を開けたり閉じたりしていた意識は、パソコンのキーを打つ音で覚醒した。乱れていた着衣は綺麗に直され、社長室のソファーで寝かされていて、社長のジャケットが掛かっていた。壁の時計は4時を指したところで、窓の外もだいぶ暗くなっている。
「あ、起きた。コーヒー飲むか?紅茶もあるけど、ミネラルウォーターがないから」
「昨日のお昼ぐらいに発注したので、朝には箱で届くかと。コーヒーいただきます。あとジャケットありがとうございました」
ジャケットしかなくて悪いなとか言いながら給湯室へと消える背中を見送る。社長のジャケットからはかすかにコロンの香りがした。さっぱりしたくどくないのに甘い匂い。
「熱いから気をつけろよ」
「ありがとうございます」
ほこほこと湯気を立てるコーヒーに口をつける。温かいモノが体に落ちていくのを感じて、喉が渇いていたのを思い出した。
「俺も明日は半休。これから家帰るから身支度整えといて」
「や、私は仮眠室に泊まろうかと…」
「ここでそういうこと言うの野暮だな。要は俺の家に来てって誘ってるんだけど」
「よ、喜んで…」
了承の返事をした私の頭を少し乱雑に撫でる。乱れた髪を直して帰り支度をする。また4時半。勤務時間外はまだもう少し続きそうだ。
Fin.
非現実的な設定
最初に秘書課で何ヶ国語も仕込まれる研修、と出てきた時点で非現実的で読むのをやめてしまった。仕事したことありますか?
うーん… さん 2023年9月30日